桃太郎伝説-鬼編

クースケ

桃太郎外伝

   むかーし、むかーし働き者のおじいさんと、おばあさんがいました。

おじいさんは山へ、しばかりに(山野に自制する小さな雑木を刈り取ること)

おばあさんは、川へ洗濯にいった。

その時、川からドンブリコドンブリコと大きなモモが流れてきた。


おばあさんはたいそう驚いたとともにこれは、食が乏しい我が家がしばらくしのげると思い何としてでもゲットせねばと、洗濯物を結びつなぎ袋状にして大きなモモをやっとのことでゲットした。


家にたどり着く前に険しい山々を登るとき、何度重たいモモを落としそうになったか。

腰も限界かと思われたが愛しいおじいさんの驚く顔を想像し、また自分をもはげました。


やっと、家にたどり着きモモを切ろうとしたがおじいさんが、帰ってくるまで待つことにした。


日が落ち、周りが暗くなりかけた頃、おじいさんが帰ってきた。

おじいさんは、家に入るやいなや大きなモモに気がつき

二人して、早速大きなモモを切った。


すると、中から元気な赤ちゃんがでてきた。おぎゃーおぎゃー。

子供がいない二人はたいそう喜んだ。と、同時に食べられないのかと思い切りがっかりした。

数分してから

おじいさんはモモの中からまだ、か細い鳴き声がするのを、聞き逃さなかった。


なんと、中にはもう一人の赤ちゃんがいた。

二人の名は、男は桃太郎、女は桃子と名づけた。


二人は、いつも一緒だった。

子供の成長は、早いもので強く、賢く育っていった。

数年が経った頃

鬼ヶ島で鬼が人間を拉致したり、危害を加えたりする事件が頻繁に起こった。


たくましく育った桃子は鬼退治をかってでた。

しかし、おじいさんとおばあさんはいくら力強く育ったとはいえ、桃子は女の子。迷っていた。

すると、賢く育った桃太郎は「私も一緒に行きます。どうか心配しないでください」

なかば押し切られた二人は、しぶしぶ鬼ヶ島いきを許した。


道中を歩いていると、猿が寄ってきて桃太郎と桃子さんお腰につけたきび団子一つ私に下さい。くれたら家来になります。と、どこかで聞いた名台詞をきくことになる。

「よしそれなら、一つやろう。」


また歩いているとキジ、犬にもそれぞれきび団子をやり、家来になる。

しかし考えてみたら二人の食べるきび団子が、なくなりお腹がなってきた。



桃太郎「キジは、おいしそうだ。焼き鳥なんてどうだ。」

桃子「お兄ちゃん、大きい声では聞こえます。わたしも、賛成です。」


キジ「ま、まってください。鬼たちは、人間から奪った食材などもたくさんあるそうです。私は空からの攻撃が得意なのです。今、一匹仲間がへったら勝ち目が左右されます。」

桃太郎と桃子「それもそうだ。仕方がない。我慢しよう。」


数時間の後

鬼ヶ島についた。数にしたら、圧倒的に鬼が多い。だが、桃太郎の頭脳プレーと桃子のパワーと、キジや犬と猿の援護で家来を次々に倒した。

鬼達は傷だらけになりながらも、もてる力を使い果たした。

頭率いる鬼達は強いが、二人にはとうていかなわなかった。


「降参しました。桃子さんと桃太郎さんにはかないません。」


鬼達を倒し、人質は返してもらい、村から奪った食材も返してもらう。


村に帰ったら一躍ヒーローになった。

そしてうわさは、たちまち広まった。

桃太郎が3匹の家来をしたがえて、鬼討伐をした。

見事、村人をたすけたヒーローだ。

女の桃子の活躍は、話には出なかった。

とうの本人、桃子は気にした様子もない。


鬼の人質となっていた中に桃子の幼馴染の文吾がいた。

それから、急速に二人の距離は縮まっていき間もなく文吾のもとに嫁いでしまった。


これを、めでたし、めでたしと言うのだろう。

おしまい。

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