12話 リハビリテーション

バスを降りてすぐ、

病院の匂いがする建物に入る俺達。


(ここはどこだろう?)


「よろしくお願いします」

受付?で、

のぞかは言うと、待合室?で待つ。


「紫鳳のぞかさん。お入りください」

と、呼ばれる。


「はい」

答えると、俺も一緒に連れていかれる。


え?犬も一緒に入っていいの?

珍しいな。


部屋に入るとそこは、

リハビリ中の人たちが、沢山居る。

そうだったのか。


「こんにちは、のぞかちゃん」

「あら、わんちゃんもいっしょなのね」

沢山話しかけられる、のぞか。


人望があるんだな。

さすが俺のご主人。


そして、なんかいい雰囲気だ。

皆フレンドリーに話してる。

のぞかも楽しそうだ。


やってることは、リハビリテーション。

勿論、のぞかは、凄く真剣にやっている。


だけど、自然な感じで、

なんか皆と、

楽しく話しながら、リハビリやれてる感じ。


「おばさん、すごく良くなってきてたね」

のぞかは同じく、リハビリ中の人たちと、

楽しそうに話している。


なんだろ。

この雰囲気。


のぞかは俺に、

「ここはね、リハビリするところなんだけどね・・」


そう言うと話途中で再び、周りの人たちと。

話始める。


楽しそうだな、のぞか。


やっぱ、ご主人が笑ってると、

俺も楽しいな。


――そして、リハビリは終わり、

着替えてる、のぞか。


俺は待つ。


「のぞかちゃん、元気そうね」


「事故があって落ち込んでたけど、良かった」


(?)

俺が、のぞかの両親に会ったことが無い理由。


それって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る