EP6:ダンジョン一階層

その後も賢者やソードマスターなど異世界ファンタジー感満載の人たちばかりで僕のような人はいなかった。


そして僕のスキルと同じスキルの人も一人もいなかった。


例えば僕の〈絶対空間〉だったら〈アイテムボックス〉はあったけど性能とかもちょっと違った。


僕たちはそれぞれ武器を渡された後個室に案内された。

僕に渡されたのはごく普通に売っている武器は鉄の剣。


その後夕暮れまで個室で過ごし、食事をして寝た。

明日からはダンジョンでの実践訓練らしい。

クラスメイトも新しい力に心踊っていた。


そして次の日の朝、だいたい7時ごろ。

教皇からダンジョンについて説明される。


「勇者様方にはダンジョンと言う場所に行っていただきます。実践訓練ですので気をつけてくださいね。もしもの場合は私が持っている転移石で脱出します。それではついて来てください。」


神殿を出た裏に地下ダンジョンがあった。

こんな所にダンジョンがあって大丈夫なのだろうか?


「ここのダンジョンの敵は一般的には強めですが勇者様たちなら大丈夫だと思います。」


ダンジョンの中は整備されていたりところどころ松明が置かれていたりして暗くは無かった。


一階層は一般の人?たちが居て売店もあった。


この時の僕たちはまだこの世界が異世界だという実感がなかったのかもしれない。


ワクワクしながら下の階層に向かった僕たちは後に大変な事になるとは知らずに。

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