EP4:図鑑で確認したけどどちらかといえば図鑑と言うより本棚


「今からステータスを鑑定をさせていただきます。よろしければ列に並んでください。スキルを確認できる鑑定スキルなどを持っている方は並ぶ必要はありませんので各自で確認してください。」

ネスト・クデューエン教皇はそう言って呼びかけた。


それなら僕は思い当たるスキルがある。

僕は〈図鑑観覧〉と言うスキルを持っていた。

つまり図鑑が観れると言うことだと思う。


「〈図鑑観覧〉」


さっそくスキルの名を唱える。

すると、次の瞬間あたりが真っ白でいくつもの本棚が宙に浮いている場所にいた。


「何処なんだろうここ……。」

そう呟くと…。

『はじめまして。私は図鑑です。検索したいものを言ってください。ただし検索可能な範囲は入手済みのものを限ります。』

びっくりした。

急に女性の声が何処からか聴こえてきたのだ。


「どれぐらい知れるのだろうか?」と、半分の好奇心で「じゃあ持っているスキル全部を調べてくれる?」と言ってみた。


すると……。


シュバッシュバシュシュシュ…………と真っ白な空間にある本棚が動き出し一つの本棚が目の前にやってきた。


『検索結果を表示します。』


本棚には一冊の本があった。

それを読んでみる。

____________________

スキル解説


〈因果律干渉無効LV1〉

魔力消費:無し

所持者の過去の干渉を無効化する。

常時発動。


〈永久機関LV1〉

魔力消費:無し

飲食要らずで生きることができる。

常時発動。


EX〈残像LV1〉

魔力消費:50(〈超光速度移動〉発動中は消費魔力無し)

〈超光速度移動〉のEXスキル。

非常に速い動きによって通り過ぎた後でも視界にはまだその場所に残っているように見える現象。


〈閾値上昇LV1〉

魔力消費:50

防御力の数値を『LV×60秒間』2倍にする。


EX〈時系列干渉無効LV1〉

魔力消費:無し

〈因果律干渉無効〉のEXスキル。

所持者はパラレルワールドの自身の干渉を無効化する。

常時発動。


EX〈衝撃波LV1〉

魔力消費:50(〈超光速度移動〉発動中は無し)

〈超光速度移動〉のEXスキル。

空気などの縮む気体の中を音速より速い速さで物理攻撃をすると発生する強烈な圧縮波。


〈図鑑LV3〉

魔力消費:無し

スキルの所持数によって知れる権限が上昇する。


EX〈図鑑観覧LV3〉

魔力消費:無し

〈図鑑〉のEXスキル。

所持者は〈図鑑〉の情報を知れる。


〈絶対空間LV1〉

魔力消費:無し

無限の広がりを持つ時間すら静止している空間。

何でも入る。


〈タキオン粒子取込みLV1〉

魔力消費:50

体内にタキオン粒子を『LV×60秒間』取り込む。


EX〈超光速度移動LV1〉

魔力消費:無し

〈タキオン粒子取込み〉のEXスキル。

〈タキオン粒子取込みLV1〉を発動中、常に光より速い速度で動く事が出来る。


〈特異点LV1〉

魔力消費:無し

所持者は自身の存在する時間軸が消滅しても存在できる。

常時発動。


〈輪廻LV1〉

魔力消費:10000

命あるもの KARMA値を元に生まれ変わる事が出来る。


〈錬金術LV1〉

魔力消費:5

地球の中世ヨーロッパで発達した、亜鉛や鉛などの非金属から金や銀などの貴金属を作ろうとする試み。

魔力を消費する事で本当に出来るようになる。

____________________


一通り読んでみた。

スキルは強いと思う。

けど!

僕のスキルは異世界ファンタジー感が足りない気がする。(名前が)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る