69 終機1 存在せぬpolicyと煙に巻かれたように (東京都新宿区〇‐2 神室 一会side)



ここまで来たからには。


絶対に死ぬことのない生命体。


それを生み出さねば。


わたしは知っている。


本当の脅威は世界じゃない。


AI独立システム。


そのものだ。


産み出されるもの。

人の手によって。


それは生命なのか?


私、

神室一会イチエには

判らない。

判るはずもない。


これは、神をも超えた行為。


「本日、2時ごろ東京都・・区で」

ニュースは私の研究の報道をしている。


残念だが、もうシステムは持たないだろう。


どんな崩壊をするかは解っていた。


AIが独立し、人間を破滅させるだろうことが。


私は責任を取らねばならない。

開発者として。


もはや、方法はこれしかなかった。


私自身が、肉体を捨て。


意識生命体ミッシング


となる事。

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