27 謎

 レナは、


「想えば叶う」

と呟く。

そして、懐から本を取り出す。

その本には見覚えがあった。


何処だったか?


「あ!?」

そう、それは、ヴィクターの魔導書!


あの魔法の矢を作っていた魔導書だ。


(何故レナが?)

俺は不思議がる。


すると


「盗賊のおいら顔負けだね」

とロディが言う。


まさか?盗んだのか?


一体どうやって?


レナは教会でヴィクターの代わりに祈る時、

そっくりの本とすり替えていたという。


そして、書斎の奥へと進む。

するとレナは

一つの本棚の前に立つ。


その本棚は、一見何の変哲もない。


しかし、よく見ると1列の本の列が少し斜めに傾いている。


それを手で起こすレナ。


すると、そこに隙間が出来る。


丁度一冊の本が入るくらいの隙間が。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る