21 current(現在)

「そんなことが・・」


俺(神室)は、驚愕していた。

 ロディの話したこと。

 

 俺が、いや、

俺の身体が、何をしたのか。


 そしてレナに恨まれる理由も。

これで納得した。


俺が攻撃される理由も。


言葉を失う。


「驚くよね、そりゃ」

と更に言葉を言うロディ。


(なぜ俺の所に?)

テリオスの仇の魔王である俺に

なぜコンタクトを取ったんだ?


「それはさ」

ロディは答える。


「不思議に思ったんだ」


(なんだ?)


ロディは

「君は、ホントに魔王じゃ無かったんだな、って」

と言う。

(なぜ解った?)


「無抵抗に見えたんだ」


「レナに攻撃されてるとき」


「やられっぱなしだった」


(判ってたか)


「でもさ、1番決め手になったのは」


(ん?なんだ?)


ロディは少し微笑んだように見えた。

そして


「レナ」

と言う。


(え?)


「ここに、おいらがいるのもさ」


(??)


「レナの意思だよ」

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