4 未来



 そして、(これからどうするか?)

だ。

 いや、その前に、どうして俺は助かったんだ?

 あの光が命中した時、

俺はもう駄目だ!と思った。


そして


「帰りたい」

と強く思った。

すると、俺自身の身体が、徐々に消えていった。

 (ああ、このまま消えるのか。)

と思い、諦めたけど。

 一方でレナの光の魔法に接触した時の、嫌な痛みを感じなかった。


そして、次の瞬間、ここに居た。


 どうやらワープしたようだ。と推察する。


一体どうやって?


しかし、その答えはすぐに出た。


 それは俺の

「帰りたい」

の言葉。


 それがそのままここへといざなったのではないか?

と考える。


それが一番自然だろう。

 なにせ、火の玉をロディに放っているんだ。

ワープできてもなんの不思議もない。

 

 ということは、あの時の火の玉といい、このワープといい、

俺は、魔法が使えるのか。

自分の黒い手を見ながら、そう思う。


まさに悪魔のなせる業だった。

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