異世界に飛ばさたら、何故か美少女に全力で攻撃された

沢山そらい

プロローグ

俺は何も覚えていなかった。今に至る経緯、過去を。


 美少女はじっと俺を見ていた。

嬉しいけど。

その理由が全く思い当たらない。

 仮に異世界に飛ばされた、としても。

それは何故なのか全く思い出せない。記憶がない。


 そんな事を思っていると、少女は体勢を変えていき、

左手を、斜め下に構える。


(何の構えだ?)

手には、何も持っていない。


(どういうことだ?)

と俺は不思議がる。


「・・・」

その時、少女は何事かを呟く。

声が低く、よく聞こえなかったが、

 

その後、少女の手が光輝き、弓と矢が現れる。

「!?」

俺は訳も分からず、ただ見ている。

 

 そして少女は、ゆっくりと弓構えると、


矢先を俺に向けた。

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