第406話 クリア
俺は目覚めと同時に激しい頭痛に襲われていた。そしておっぱいおっぱいと叫んでいた。そして目が合ったライトアイを押し倒して必死になり一気に服をはだけさせ、胸を露出させていた。そしてバブーと言いながらチュパチュパ吸ってしまっていた。そう呪いが解かれた筈の赤ちゃん返りがまたぶり返していた感じだ。
ただ以前と違い、己の意識は飛んでいなかった。何をしているのか分かって入るが、そうせざるを得ない状況だった。久しく使っていなかったが、それても覚えているのは時間停止を使った後は、激しい頭痛に襲われ、それを和らげる為には誰かの胸をチューチューするしかないとい事だ。
押し倒したと言って、こうなると予期していたようで、いつでも胸を出せるように皆装備を外していた。まずライトアイにしゃぶりついたのは、たまたま俺がガバッと起きた時に顔がたまたまライトアイの方に向いていたからだ。それだけである。
30分位の間代わる代わる妻達の胸を激しく吸っていた。あまりにも吸う力が強い為に一人に付き10分ともたなかったのだ。体は頭痛が収まったと分かると皆にヒールをかけていった。
時間停止を使った後の赤ちゃん返りについては誰も何も言わないのが暗黙の了解になっている。
俺は体の状態を確かめ、大丈夫そうなのでドロップ品の確認をする事にした。
一つはワールドという名前のワンドだった。鑑定してみると周りの物、空間、動物から魔力を集め、絶対的な破壊力を持つ魔法を放つ事ができるとある。チャージした魔力の量によって威力が違うと。諸刃の剣のアイテムである。
魔力を吸い過ぎても、魔力を吸われた人間が死ぬ事はまず無いが、暫く動けなくなってしまう。かなり消耗してしまうのだ。これは渡すものを選ばなければならない。
俺は元々このダンジョンで出たドロップは俺専用とか、誰か専用というような縛りがない限りはこの世界に還元すると決めていた。そして問題がもうひとつのドロップ品である。そう、3本目のアンタレスだった。どう見てもアンタレスなのだ。鑑定してもやはりアンタレスだった。
1本目,2本目,3本目との区別はつく。俺は3本目のアンタレスを見た瞬間に思う事があった。3本目は己の愛刀にし、2本目をこの世界に置いて行こうと。何故そう思ったかわからないが、そうしなければならないとこの時は思い立ったのだ。
そして部屋の片隅には新たな扉が出現していた。そういつもの事であるが、ダンジョンの中枢部であろうというような部屋である。妻達が装備を整え直し、いつでも外に行く準備ができた。
その為その扉を開け、皆で潜った。やはり中にはダンジョンのコアが鎮座されており、皆と向き合い俺は頷いた。そしてダンジョンコアに手を触れながら収納と念じた。するとコアは収納の中に入って行った。
すると俺達は山の頂上つまり外に立っているのであった。
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