第276話 淫魔の処遇
淫魔を一旦連れ帰るのと、このダンジョンになりかけの場所に、ちょっとしたトラップを仕掛けた。
入り口に簡単な落とし穴を仕掛けたのだ。落ちると肥溜めに浸かる感じの地味に嫌なトラップだ。勿論警報が俺に届くようにし、魔王が現れたら即向かう。
淫魔に聞くと完成は2週間位先だった。
だから次に現れるのはその頃だと予測しているという。
一端捜索を打ちきり戻る事にした。
淫魔は一種の使い魔だといい、主人からの魔力を糧に生きる生き物らしい。前のダンジョンは、ダンジョンを主人とさせられていて、詳しい事は教えられず過ごしてきたらしい。記憶が曖昧だというのだ。
淫魔「やあご主人様ご機嫌よう!僕と遊ぶ?遊ぼうよ!ご主人様好みの穴を用意したよ!僕の穴に魔力をガンガンぶちこんで補充しておくれ!前のご主人様から貰った魔力がそろそろ切れるので、今からちょうーだい♪勿論穴にね!けけけけ」
「お前に命令する。次に許可なく卑猥な事を言うのを禁ずる。魔力は補充してやるが、体の一部に触れていれば可能だからな。真面目に生きろ。流石に殺さないが。まあ真面目に働けないならピエロにでもなるんだな。勿論誰かを性的に誘うのも駄目だ」
「そんな!殺生な!あっしから卑猥なのを取ったら何も残らないよ!淫魔ってそういうものなのに。ぐすん。魔王ちゃんより酷いよ!」
奴にはポチと名付けた。
向こうでの犬の名前と言うと更にいじけていて、ちょっと悪い事をしたかもと思う位だ。
色々聞いたが、魔王にもあしらわれ体の関係に至れなくて悔しかったとか。
因みにポチには性別はない。両性器具有者でもないとよく分からない。
生殖は他の仲間とまぐわえば身籠ると。それも参加者全員が誰か他の者の体液を交換し、遺伝子を貰うというのだ。卑猥な事を言うのを禁止したので、かなり言葉を選んで話し、会話の中で必要な場合、都度許可してやった。
今までに性的に依存して廃人になった者が多々いるそうだ。奴の手練手管で快楽に溺れるそうだ。
そういえば何処かの総督が性犯罪が多く、泣き寝入りする者が多いという地区があり、犯人がずっと捕まらないという。
「そうだなお前好みの任務をやるよ。お前セクシーな美女の姿になれるよな?」
「はい!もちろんなれます!」
「綺麗だが地味な見た目で夜の街をさ迷い、犯されてこい。お前そう言うの好きだろう?で、犯した奴を殺せ!」
俺は性犯罪を許すつもりはない。被害者が時に自殺をするからだ。
「良いのですか?勿論やられてきまぷ♪で、どんなふうに殺すかご指示は?」
「性犯罪をしたと認定した途端にまず修羅のごとく恐ろしい面になり、その男性のシンボルを喰い千切って・・・」
ポチはのりのりで、時々そういう性犯罪の報告があったエリアにポチ派遣し、犯罪者を抹殺していく事にし、妻達には伝えなかったのである。
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