第277話 魔王との戦い

 あれから2週間経過したが 、やはり魔王は手掛かりすら見つからなかった。

 俺は何をしたかと言うと 赤ん坊の相手であった。

 この世界に紙おむつというものはないので勿論布おむつだ。なので交換が大変だ !勿論交換した後は汚物を捨て、その後はクリーンで綺麗にしている。


 そして 2週間が経過し、あのダンジョンに魔王が来るであろうという日を迎えた。


 俺達は臨戦態勢でダンジョンに赴き、トラップだの穴の部分を飛び越えてダンジョンの、正確にはダンジョンを作ろうとしたその場の広間に待機をしている。


 お昼近くになり、何かの気配が急にしたのが分かった。そしてグギャーという音と共に何かがトラップに引っ掛かったのが分かった 。

 そして入り口を 見ると肥溜めに嵌まっていたのは 一匹のサイクロプスであった。

 そして入口近くには高笑いしている女の姿があった。

 尋常ではないオーラを放っており、おそらくこの女が 魔王なのであろうと感じた。そしてその魔王が俺に気づいたようで、話しかけてくる。


「お前がこの罠を張ったのか?愚か者め!妾に敵対した事を後悔する事になろう!よりによって妾を肥溜めに落とすつもりであったのか?生憎であったな。妾は用心深いのでな。しかし何故このような子供じみたものを作るのじゃ? お主が勇者かや?」


 魔王が言い放った後、俺は一歩踏み出し、手をくいくいとして広場に誘導する。

 どうも意図が分かったようで俺についてくる。そう、これから戦いになると分かっているから、魔王も戦いやすい奥の方に行く事を選んだようだ。


 魔王の容姿はそれはそれは美しかった。 セリナやクロエ達とはまた違うのであるが、俺好みの美女である。胸が少し控えめなのが残念だが、俺はついつい跪いて足にスリスリしたくなる殆どすらっとして、スタイルも抜群だ。まるでモデルさんである。黒目黒髪の純粋な日本人であろう整った顔立ちだ。 髪の長さは腰まで届く長さで、一つに束ねられていてポニーテールになっている。


 やっている事と言っている事とは裏腹に温和そうな優しい顔立ちで、いわゆる癒し系と言う感じだ。


 容姿と格好が合わない。 クロエが好んで着ていたようなボンテージファッションで、SM などで出てくる女王様といった格好であった。

 俺は一言言う。


「殺す前に一度話をしておきたかったんだ。致死性のトラップにしなかったのはその為で、内容はただの嫌がらせだよ。話をしたかったたのはどんな奴が真の魔王なのかを興味本位で見たかった、ただそれだけだよ。 俺の力があれば、まあ解体しても100%倒せるだろうから、遺言ぐらいは聞いてやろうと思ったんだよ。 お前はやりすぎた!俺が殺す2人目の女性になりそうだが、まあ、悔い改めてくれ。何か言いたい事はないか?」


「あらあらつれない事を言うのね。お兄さんなら私しの下僕にしてあげてもよろしくてよ。中々良い男じゃないの。なんなら私の初めてを味見させてあげても良くてよ。さあ私の足をお舐めなさい。そうすれば私の ペットにしてあげてよ。さあどうぞ !」


 妖艶な 笑みを浮かべて俺を誘っている。さっきからレジスット成功のアナウンスが五月蝿い。俺は彼女の足を取り、靴を脱がせた。そしてストッキングを脱がせ生足を出す。そして恭しくその足を掴み、口を足の方に持っいく。舐める振りをして、急に大きく口を開け、噛み付いて食いちぎってやろうとした。

 そうすると察したようで足を引き


「 あらあらつれないわね。 残念ね」


 と言いつつ俺にもう一度足を向ける。

 俺は彼女の足を取り、脱がしたものを履かせていた。

 そして俺は


「さあ茶番はこれぐらいでいいだろう?いつでも掛かってこい、ちなみに周りの者は見ているだけだから一切手を出さないぞ。但し、君が彼女達に対し、意図的に攻撃したら流石に反撃するから注意するんだな」


 言い放ちライトソードを構えると


「 交渉決裂なので勝った方が負けた相手をペットにするというのでどうかしら? それでは、いざ参りますが、簡単には死なないで頂けると私も嬉しいですわ。 私の心を滾らせてくれるかしら?フフフ。さあ踊りなさい」


 そしていきなり背後に転移してきて、手に持っている扇子を一振した。服と武器が合わない。勿論避けたが、その一撃を合図に魔王との戦いが 始まったのであった。

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