第274話 明智君は
俺は気が付くと自分のベッドで誰かと寝ていた訳ではなく、珍しく一人で寝ていた。
相変わらず頭が痛いのでまた誰かを蘇生したっぽい。そういう痛みだなのだ。
俺は苦悶の声を上げていた。
俺は本当はこういう状況を見られたくなくて、一人でいたかったのだ。
皆何となく察してくれたようだ。酷い時は吐いたりする。俺は妻達に格好悪い所を見せたくない。皆死者を生き返らせる凄い事だと言っているがそれでもこんな格好は見せられない。
10分程で回復し、部屋を出るとナンシーが出迎えてくれた。
そして明智君は放置し、食事をしに食堂へ向かう。ナンシーが
「あれ?彼の事は良いの?多分そろそろ起きると思うのだけど?」
「ああ、いいんだ。あいつと合う前に腹を満たしたいんだよね。」
俺は出された食事をゆっくりと食べてから明智君のいる部屋に案内して貰う。
部屋に入るとベッドの上に座り、呆然としている明智君がいた。俺は声を掛けた。ございます
「お前さん死んでたんだぞ。俺が生き返らせて居なければ今頃鬼籍に入っていたぞ。一体何があった!?」
「あ!あ!あう。あんた確か史郎さんって言うんだよね?やっぱり僕は一度死んだんだよね!?なんかよく分からないのですが、気がついたらドラゴンみたいな魔物が僕の腕を引き千切ったんですよ!そこからはパニックでした。魔法は効かないし動きは早いしで、あっという間にもう一方の腕も持っていかれ、そこからはあっという間に下半身を食われ、間もなく意識が無くなり、気がついたらこのベッドで寝てたんです」
残念ながら大した事は聞けなかった。試しに精神系の回復魔法を使うと明智君はみるみる表情が替わり効果があったのがわかる。
どうも精神異常は改善したが、記憶はのこっているようだ。
ただ、まだ混乱しており会話が支離滅裂な状態で話にならなかなかった。
今はまだ混乱しているので俺は引き上げ、今日休ませる事にしたのであった。
俺もまだ完全じゃないので休む事にし、アンバーを呼び、モフりながら眠るのであった。
新作投函しました。スキルスティール〜です。宜しくお願いします!
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