第218話 反省会
どうしてこうなった!
毎度お馴染みの叫びです!
それは俺が意識を取り戻してからの事だった。
「志郎おおお!そこにお座んなさい!何よあれ?なんで私の体が有るの!?説明しなさいよ!」
そう言われ正座をさせられております。
「うん。以前君を蘇生させた時に持っていた腕を念の為に半分に切って持っていたんだ。その時はキングの体の君が死に、目の前で灰にされたんだ。その時拾った腕を思い出し、その腕を使いキングを欠損修復させつつ蘇生を掛けたら何故か君が出て来ていて、キングの肉体再生が失敗したと思ったんだ。持っていた腕でもう一度欠損修復を行ったら裕美の肉体が出てきたんだよ。あっ!そうだ絶対に見れない自分の体の部分も確認出来るから見て見なよ」
と言い裕美に裕美の体を投げた。
「不思議ね自分の体がもう一個あるって。へえこんな感触なんだ!」
「もし君が殺されて体が灰にされても、この体が有れば死者蘇生が可能なんだ。だから持っていたんだ」
何とか納得してくれた。
取り合えずベッドに行こうとし、立とうとしたらふらついて倒れた。
まだ駄目だったようだ。
「まだ駄目っぽいな。悪いけどベッドまで連れて行ってくれないか」
肩を貸して貰いベッドに寝かせて貰った。
最後こそ呆気なかったが今までにない厳しい戦いだった。
消化に良い食事を食べさせて貰い横になっている。
今回時間停止を使おうとした。次元刀は持っている武器で防がれたりしてスキルが事如く通用しなかったからだ。
裕美に聞くと以前のキングだとほぼあんな感じで、ああやって本来の自分の肉体を出されたらやはり反応してしまうという。
どう戦えば良かったのかと聞くとおそらく裕美が面と向かって戦ったとすると少し傷を付けるだけで終わると。敵と認識し首を刎ねるだろうと。
俺の決断が正しかったとようやく理解したが、もう戦いたくない。
そんな話をしていると疲労と血を流し過ぎた影響からうとうとし、いつの間にか裕美が子守唄を歌っており、やがて眠りについた。
翌朝まだ本調子ではなかったがちゃんと体を動かす事ができるようになっていた。
普通の食事をし、風呂に入る。その後マッサージをして貰い、昼間でまったりしていた。ようやく回復したので昼からダンジョン進撃を再開した。
399階層からはやたらと矢を放って来る相手で、サラマンダーを駆使して強引に突破し何とか8階層だけ進み本日は終わりにした。そしてシェルターを出して休むのであった。
「」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます