第177話  休息

 目覚めると隣にレニスがいた。

 寝起きと共にまたもや俺は矯声を上げていた。


 だって気持ちいいんだもん。

 全身をマッサージしてくれて、疲れが取れるんだよ。


 暫く涎を滴しながらくたーとなっていると、朝食が出来たらようなのでレニスと食べに行く。


 レニスの服はスカートがヒラヒラで短い。

 ついついそのすらっとした御脚を見つめる。見えそうで見えない!やはり男心を掴むのが上手い!でもみちゃった。必殺技を使いました。秘技スカート捲り。残念ながら見せパンでした。レニスはどや顔で、勝った!と何故かガッツポーズをしていたな。


 今日は部屋で1日寝る事になった。先ずは疲労を抜くのに大人しくするようにと言われ、今日は致すのも駄目と言われてしょんぼりする。しかし急に態度が変わったレニスから明日刻印を刻んで欲しいと言われた。クロエと同じ理由で、少しでも若い体で生きたいと、心身共に妻にして欲しいとうるうるしながら訴えてきた。

 そう言えば、アレイ殿に言われたっけ?20歳を超えていてお互い好きなら刻印を早々に刻みなさいと。


 レニスは俺が先日のスタンピードで命を救ったのだから、既に心も体も俺の物という。どういう理屈か今一納得しないが、俺もレニスもお互いの事を好きだし尊敬しあっている。


 暇なので久し振りに手帳を見直す。どうやら俺には子供がいるらしい。しかも向こうの世界には妻が居たらしい。よく分からないが、段々と向こうの記憶を無くし、更に向こうの事の常識も希薄になって来ているようだ。


 ふと思い出したかのようにセチアに頼んで毛先を揃えて貰うが、相変わらずバッサリ行くのは却下される。


 何かしてないと落ち着かないのだか、レニスとナンシーの監視が厳しく、トイレにも着いてくる。


 暇なのでまたまたたまたまたレニスとイチャイチャじゃなくて、あそこを揉んで貰う。あう!気持ち良い!逝きそうだ!

 ちょっとそこのあなた?今変な事を想像したっしょ!?

 ちっちっち!腰と背中の真面目なマッサージだよ?


 揉み返しで急激に眠くなり、昼寝をしたのだった。昼寝の筈だった。

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