第171話  最初の屋敷

 目覚めると半裸のレニスがいた。

 俺は頭がぐるぐるする思いだ。

 レニスの格好は紐パンにブラだけだ。


「なあレニス、なんで君がここにいるんだ?」


「おはよう坊や。おいで。お姉さんが気持ちよくしてあげる」


 俺はついついレニスの体に触れようとしたら腕を捕まれて組伏せられた。そしてそのしなやかな手が俺の色んな所に触れて


「あっ!だめだそこは。はう!あうう!ぐうう。気持ちよ過すぎるてヤバイヤバイよ。はうう」


 ついつい呻いた。気持ち良かったんだよ。


「どう?私の坊や?私の手に掛かれば天に昇る気持ち良さを体験出来てよ」


「凄い!惚れた!今すぐ結婚してくれ!」


 俺はついつい結婚の申し込みをする。


「あらあらストレートなのね。うふふ。ふつつかものですが宜しくお願いします!」


 受託されてしまった。


 彼女のもうひとつの二つ名は

 癒し手

 だ。文字通りギフト マッサージの能力で、神の手の如く素晴らしいマッサージをしてくれる。俺も腰と背中をして貰ったが、昇天したのだ。


 俺は段々目が覚めた。


「おはようレニス。君はセクシーで素晴らしいんだけど、何故一緒に寝てるのかな?悪いけど、いくら君が美人で俺の好みの人とはいえ出会ったばかりだから致す事は出来ないぞ」


「意地悪なお方。益々惚れましたわ。一緒に寝てるのは、貴方が疲労困憊で私の癒しの手を必要としているからよ。ナンシーちゃんから聞いたわよ。貴方休みをろくに取らず、戦ってばかりなんだって?たまには息抜きをしなさい。何なら私で発散しても良いのよ」



 俺はデコピンを食らわせて


「そんなはしたない事を言うな。俺が認めたレディーなんだから、昨日みたいにモジモジしている方が魅力的だよ。それと俺の奥さんになるのなら露出の多い格好は禁止ね。俺は独占欲強いからさ。この谷間も独り占めしたいから」


 そう言いつんつんすると急に胸を庇いクネクネする。


「あっ!男の人に胸を触られたの初めてなの。責任とってね!」


 言っている事の意味が良くわからなかったが、マッサージと俺の体のメンテナンスの為に、ナンシーがベットに忍び込ませたようだ。


 取り敢えず急いで着替えると清楚な鎧に着替えたレニスを伴い食事をする。総督と少し話してからファイヤークリスタルと連絡要員でムーンストーンを残しボレロへ向かう。


 ボレロで総督と少し話をした後、貰う土地へ案内された。


 中々絶景の所だ。俺は屋敷を設置する位置に給水と排水管がある事を確認し、皆に仰々しく


「俺の究極魔法の披露だ。見て驚け!今から一瞬で屋敷をここに建てる!それでは行くぞ我が願いによりその力を示し、我の願いを叶え給え!ウルトラ究極スーパーマジック開けごま!」


 そう言うと収納から屋敷を出して設置した。ナンシーやシェリーはそれを見て泣いた。アリゾナやドロシー、レニス等は本当に驚いてぺたんと座り込んだ。言っているのは適当なのだ。


 バルバロッサの屋敷をついに出したのだ!

 総督にお願いして、給水と排水の本管接続工事を進めてもらう事としまた城へ戻っていく。明日からまたダンジョンに潜るので、皆準備の一日とするのであった。


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