第49話 懐かれた

 day15


 目が覚めた。目の前を確認する


「知らないパイ乙だ」


 誰かが添い寝している。

 それにここはどこだろう。

 どうやら自宅の寝室にいる。


 一緒に寝ているのは誰だろうか。

 でもこのパイ乙とはまだやってないぞ。

 ちっぱいじゃないからニーベルングじゃないな。

 と言うとあの4人の誰かかな。もう少し音を聞いていれば分かるかな?。

 5分位胸に耳を当て心臓の鼓動を感じる。うーん誰か分からない。


 次に思ったのが揉んだら分かるかな?だった。

 良いよね?ここにパイ乙が有るのだから揉めって事だよね。 

 それにこのパイ乙起きている確証がある。


「おーい誰だい?お返事無いならおっぱい揉むよ~!」

 警告は発した。警告したんだからね。1分も待った。長かった。それだけ待ったんだ。正義は我に有り。ランス行きまーす。

 もみもみモミモミ揉み揉み


 すると反応があった。


「ギャーごめんなさい調子に乗りました」


 と聞き覚えのある声がした。赤毛のアンじゃなくて元気娘だ。

 俺は赤毛の胸に改めて耳を当てた。そうすると彼女は俺の頭を抱えてきた。ちゃんとドクンドクンと心強く旋律を奏でている。


「心地良い音だな」


 と言うと彼女は俺の態度が変わったのを察したようだ。


「ランスロット様のお陰で生きているんだぜ。今この場で抱いても良いんだぜ。な。」


 と言うと俺は


「自分をもっと大事にしなさい。今の君をまだ抱かないよ。もう少し君って人を理解して愛していると心の底から思えるまで待って欲しい。今君を抱くのは性欲処理にしかならない。お互い愛し合った状態で抱き合いたいんだ。心が満足できないと勿体ない。もっと心が昂ぶるまで俺の彼女で我慢してね。君と一つに成るのはちゃんと俺の奥様になる時だよ。遊びでは君に失礼だ」


 と言うと


「ぶーぶーでもサンキュー。これで我慢しとくよ。」


 と布団を潜っていっていたずらをされた。


「あう。もうお婿さんに行けない。いやーん」


 とトリシアをからかってやった。


 彼女は布団から出てきて俺に裸体を見せて


「どうだ俺は」


 とご丁寧に一回転した。

 俺は手招きして彼女のあちこちを優しく触れ傷が無いか確認した。トリシアは


「おい、チョットなんだよ!さっきのは嘘かよ!」


 と抵抗するものの俺は止めなかった。頭も確認して


「良かった傷はどこにも無いな。」


 といいバスローブを掛けて体を隠した。彼女はしおらしくなって


「命を救ってくれてありがとうございます。既にこの身と心は我が主に捧げました。いかようにも御命じ下さい」


 と騎士のように言う。俺はキスをした。


「あっ」


 彼女は狼狽えた。しかし次の瞬間


「うっし俺の初めてはランスだ」


 と呟きが聞こえた。よくわからないがファーストキスでしたって事だよね。


「トリシア、君の躰は綺麗だよ。今すぐ俺の物にしたいくらいに。でも今はまだその時じゃない。体を鍛えてるね。鍛えてる女性の躰は締まってて見ていて気持ちいい。君は十分強くなれるし俺が強くしてやる。」


 と言うとびっくりして


「やっぱランスは大人だね。あー負けるよ。

 でもさ、俺はいや私は本気で好きだぜじゃなくお慕い申し上げます。」


 と言い服を着て出ていった。がさつな所が有るが何だかんだ言って女の子だな。ふとしまったと思った。格好付けすぎた。今ならやれたよな。一般人の初物を。僕っ子を調教出来たのに。綺麗な体だったな。と少し滾っていた。


 俺が着替えて部屋を出とると何故かトリシアを除き、ナンシーを含めた全員がメイド服を着て


「おはようございますご主人様」


 と一斉におじぎをした。圧巻だけど何故全員?それも実用的なのじゃ無くて超ミニスカ。いつの間にか買ったようだ。ナンシーの仕業だろうか。少なくともお金はナンシーだろうなぁ。

「おはよう」


 と返すのが精一杯で、皆に


「このメイド服はスカートが短すぎます。夜伽の時以外はダメです。来客時等の対応には普通のメイド服にしてね。君達のお尻とパンティーは俺の物だから他の奴が見るのは許せない。でも俺を元気にするのに皆頑張ってくれたんだんね。ありがとう」


 と言うと皆のスカートを捲りつつ朝食を食べるべく食堂に向かった。スカート捲りは男のロマンだ!


 昨日の事を聞いた。トリシアを蘇生させた後俺は魔力切れで気を失った。トリシアは蘇生後すぐに


「おはよう」


 と間の抜けた挨拶をして俺が胸を掴んでいる状況をいぶかしがっていた。リギアは余りの間の抜けぶりに気絶させたとかさしなかったとか。

 そんなこんなで皆で俺を何とか運び出して馬車まで辿り着き、家に帰ってきた。

 添い寝はトリシアがどうしてもと言い布団に入った。こんな感じだ。


 人数がかなり増えたな。

 俺はトリシア達に提案をした。


「まず確認をするけど君達四人は俺のお嫁さん候補になるって事で良いのかな?」

 四人が頷く。よっしゃー。一般人の初物4人ご予約だ!しかしそんな素振りは見せない。


「わかった。その上で提案なんだけど、俺のスキルの中に隷属契約があってね」


 と言ってる最中にリギアが手を挙げた。頷いたら


「遮って申し訳ありません。既にシェリー様に主従契約の事は聞いていまして、契約をお願いしたいんです。それに既にランスロット様を皆が受け入れていますし、勇者様で有る事を聞いています。昨日の食事の時からいや、ギルドでナンシー様を庇ったのを見た瞬間から皆ランスロット様をお慕い申し上げております。

 私達4人全員が今生きているのはランスロット様のお陰です。既に身も心もランスロット様の物です。皆惚れてしまったんです。ですからランスロット様にエッチな事をされても大丈夫です。むしろ望んでおります。メチャクチャにしてください」


 と言う。うーん可愛いから良いけど困ったな皆俺に惚れたって事か。リギアは暴走癖があるな。俺もメチャクチャにしてやりたい。でも子供と年変わらないんだよな。いかんいかん。真面目な話をするんだった。彼女達も何故か焦ってるのかな?


「わかった。体の関係は正式に奥さんになるまでお預けね。それじゃあ別の提案をするね。契約の後一旦レベルリセットをして、一からレベルを上げてもらたいたい。多分ダンジョンだと数時間で今の数倍のステータスを得られる。

 それとレフトアイには実行したが、スキルを付与したい。正直かなり恥ずかしい。しかしとんでもないスキルを大事な女性に持っていて貰いたい。オーガの持っている肉体再生だ。詳しくはレフトアイに聞けば分かる。それと俺の奴隷契約はお互い半径100m以内に居れば経験値は全体から人数割りだから、パワーレベリングが可能だ。8人の縛りがないんだ。」


 と言うと皆が頷いた。


「次の目標はダンジョン攻略。あのダンジョンの放置は危険だからね。2日後から潜りたいんだ。皆の予定は?リギア達はパワーレベリング兼ねてね。」


 そうすると皆さん特に予定がない。ナンシーは俺達がダンジョンに潜るなら同行すると。問題ないな。

 リギア達は宿暮らしと言う。屋敷に来るように提案すると了承した。但し今はまだ俺との関係は試用期間の為、冒険者兼屋敷のお手伝いと言う事で四人で一部屋とナンシーが言う。


 まあホテルの部屋より広いし、あの子達の泊まっている所は風呂も無いんだからグレードアップだよなー。

 一部屋になれるのはA級冒険者として世間一般から一人前と認められる様になり俺の役に立つと認めてからだと。ナンシーは厳しいな。

 今日は買い物とギルドで換金。

 その前にニーベルングとの刻印の儀式が先か。


 換金と報告はナンシーに任せておこう。

 驚いた事にリギア達ブラックスワンは初心者ダンジョンに行っていなかった。明日行く事になった。既に冒険者としてやっているので同行は不要だろう。レベルリセットを行うから丁度良いな。


 それとこの世界は結婚式とかがない。お互いに結婚したと周りに宣言してしまえば婚姻関係が認められるんだって。

 と言う事でナンシーが正妻で、シェリーが第二夫人で大丈夫とか。

 そう言う事でナンシーと正式に結婚しちゃいます。二人目の妻なんだけど、一人目は顔も名前も忘れた。まっいっか。もう一度会うことは出来ないし。それはそれで悲しいけど。


 シェリーは第一奴隷の引継ぎを誰にするか見極めてからかな。


 今日は昼から家具屋に行く事にした。

 シェリーに後は任せてリギア達の普段着と靴屋で採寸と冒険者用の靴の購入と指示をして一旦解散となった。


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