滅びた世界で悪魔が笑う

まほうのお

第1話 赤い少女


「なんだ…この子…」



「…」


赤色の瞳をした少女はこちらを見て何も言わない。

その少女は瞳だけでなく

体も赤く、血まみれだった。








◆◆◆◆◆◆







「ちくしょ…やっぱ眠いな」




アラームをセットしておいた携帯を取る。

朝の7時、この時期だと結構肌寒い。

ベットから這い出て、二度寝の誘惑に負ける前に顔を洗いに行くことにする。

昨日は夜更かしし過ぎた。趣味の家電作りに熱中してしまい3時間程しか寝ていない。

だがその甲斐あって中々良い物が完成した。

吸引力の変わらない掃除機だ。

本来の掃除機とは吸引の仕組みを変えており、吸引力を低下させることなくスムーズに掃除ができる。

とっくに誰かが開発しているかもしれない。だが自分で作った事に意味があるのだ。

まぁ、俺はそこまで掃除しないんだけどね。

それでも、物を一から作り完成させた充実感は素晴らしいものだった。


適当に弁当を作り、ニュースを見ていると、またibs(アイビス)に関する事件を取り上げていた。

ibsってのは、大昔の戦争で使用されていた自律兵器で、何故かもれなく暴走しているらしい。

とっくの昔に町周辺のibsは掃討されたが、稀にはぐれ者が町に近づくことがある。

それでも知能は高くないようで、攻撃圏内に入らない限りほぼ害は無い。

だが2週間前、町の内部でibsによる事件が起きた。

幸いすぐに処理されて怪我人は出なかったが、誰にも気づかれずに町に侵入されてしまった事が問題であり、

ニュースでは、どこかに進入経路があるんじゃないのか、テロリストが招いたなど専門家による憶測が飛んでいる。

興味があったわけじゃないが、なんとなく見続けていると話題が殺人事件に変わった。

物騒な話ばかりだ。朝から気が滅入るのも嫌なのでテレビの電源を切り準備を再会することにした。


正直学校に行くつもりは無いが学生服に袖を通す。

念の為に「十義大和」と自分の名が書かれた生徒手帳もしっかりと胸ポケットに入れておく。

服をあまり持っていないので普段制服を着ていることが多い。

これから食料と消耗品を買いに行く。

家には誰もおらず、自分の事は自分でやらねばならない。

両親は10年前に死んで、俺を引き取ったじいさんも、4年前、二人を追うかのように姿を消した。

だからどうしたってことはない。親がいない分、じいさんには面倒見てもらったし、

じいさんは最後まで楽しそうにしてたと思う。

正直家事は面倒だけど、俺もいつかは死ぬんだ。誰だってその時は来る。

そんなもんだろう。


家のドアを開けると太陽光が目に染みる。

もの好きなじいさんの家は、少し高い丘にある為余計に寒く感じた。

もう少し日が昇れば肌寒さも無くなるだろうか。

こんな時はやはりあの場所がいい。

俺は、一度滅びたと言われるこの世界を遠めに見た後、近くにある廃施設へと足を運んだ。






元グルーデン研究所

住宅街から少し離れた丘に建っている廃施設。

元々何の研究所だったかはわからない。

他の廃施設も含め、大体500年以上前の物らしいが、

何故未だにこんな物が残っているのか。


それは、この施設がまだ健在だったであろう、500年前に起きた戦争のせいだ。

戦争により世界は一度滅び、各所に生き残った人類により長い年月を掛けて復興しつつある。

だが今だ人類の総人口は少なく、町といえるような場所は世界にも数箇所しか無い。

今朝ニュースでやっていたibsも、その時に使われていた兵器らしい。

まぁ俺も授業で聞いただけで詳しくは知らない。


ようするに、この施設は未だに手が回っていないのと。

そもそも人気の無い丘にある物だし、戦争時代の施設など危険だから手を付けていないのだろう。

あまり自覚は無かったけど、500年経って未だに戦争の爪痕が残っていると考えると、この時代に生まれたことが不安になってくる。

だが戦争で残された物を流用したおかげで、技術レベルだけは結構回復したらしい。それこそ自覚は出来ないが。

一応この施設も最低限の物資だけは回収したらしく、も抜けの殻だった。

一部崩落しているものの、500年経っている割には老朽化していないように見える。

やはり当時から技術が高かったのだろうか、

危険な事には変わりないので、立ち入る人なんて俺以外いないけど。


「よっ、こいせ…と」


正面玄関は崩落が酷いので、東側にある梯子を使って施設の二階に来る。

一階にも別の入り口があるが、目的地の屋上に行く為にはこちらの方が速いのだ。

定期的にここに訪れているおかげで、慣れたと言いたいが、

最近運動していなからかすぐに疲れる。

一応引きこもりのつもりは無いし、筋トレもしてるんだがな。

ジョギングと腹筋三十回程度不定期で。



そんなどうでもいい事を考えながら、俺は施設内への扉を開けた。



扉を開けて奥へと進み、廊下を二回曲がって階段を上る。

そうすれば屋上に出られる筈だった。

だった。と言うのは、いつもの曲がり道に一向に着かないからだ。

入る場所を間違えたのだろうか?

驚いたことに此処はまだ電源が生きている。非常灯のような物で薄く照らされた廊下を進み続ける。

入って少し歩けば曲がり角があったはず。それにこの施設内は何度か探検したので大体把握しているつもりだったが、

こんな長い廊下は見覚えが無い…。


しばらく歩くと曲がり道に出た。

MAPか表示があれば位置がわかると思うのだが…。

そう思いつつ廊下を曲がると、奥には薄暗い部屋があった。

おかしい、こんな部屋見たことがない。

中は廊下と違い、警報灯のような赤い光でかろうじて見える程度だ。

中に何があるのかよく見えないので壁に手を掛けて様子を見てみる。

すると手に違和感があった。


「うわっ…これ…苔か!?」


壁をよく見ると、緑の苔が生えていた。

しかも壁は今までの廊下のように鉄製では無く、石のように見える。

学校や、大きな建物で使われている壁石を思い出したが、よく見ると綺麗な模様が掘られている。

実際に見たことは無いが、貴族とかの屋敷で使われてそうだな。


「って、そんなことより。なんなんだ…ここ…入っても大丈夫なのか?」


戦争時代にあった施設だ。もしかすると何かやばいもんが眠ってるかもしれんと不安になる。

だが施設内の物資は粗方回収されていたはず。

もしかしたら、この部屋を通れば向こう側の廊下に出られるかもしれない。

暗いが、探検がてらさっさと通ってみるか。


部屋へと入り、ゆっくりと歩を進める。

カツンカツン、と響く足音が急に消えた。

微かな赤い光の中、足元を見て確認する。真っ赤な模様が描かれた絨毯が敷かれていた。

この施設内で、絨毯が敷かれた部屋など見たことが無い…休憩室か何かだろうか。

でも休憩室を今まで発見できないような、こんな分かりづらい場所に作るか?

大体扉も無かったし、おかしな部屋だ。

まぁ500年以上前の人が作った建物だし、今の人類には無い感性を持っていたのかもしれない。


「…ん?」


部屋が予想以上に広かったので、適当な考察をしながら歩いていると足に何かがぶつかった。

一瞬椅子か何かを蹴ったのかと思ったが、それにしては重い気がした。

しかも微妙に柔らかかったような……。


「なっ…こ…これって…人!?」


足元には、黒いローブを来た男性が転がっていた。

思わず情けない声が出てしまう。

なんでこんな所で人が寝てるんだ。ホームレスか?

結構な強さで蹴ってしまったので怒られるのではないだろうか。

でもこの男、起きる気配が全く無い。

もしかすると餓死寸前とか、体調が悪いとかだろうか。

あまり関わりたくないが、見つけてしまった以上は助けるべきだろう。



「あの…蹴ってすいません。大丈夫です? 体調が悪いなら救急車呼びますよ?」



できれば関わりたくはなかったが、蹴ってしまった手前しょうがない。

これで怒って襲ってきたら困るので、一応警戒しながら声をかけるがどうも様子がおかしい。

暗い中目を凝らして男を見ると、


腹部には穴が開き、大量の血が固まっていた。



「なっ…、ちっ血がっ、死んでる…!?」



他人の死体なんて初めて見た。

たまに見るドラマのように響くような悲鳴は出なかった。

いや、出せなかった。喉に何かがつっかえてこれ以上声が出ない。

それだけじゃなく呼吸すらうまくできない。

すぐには思考が追いつかなかった。

死んでる。しかも殺されている。腹から血が出てる。

今朝の殺人事件のニュースを思いだす。

やばい やばい やばいっ


「っ!?」


こんなときに、死体発見者が吐きそうになるドラマの描写を思い出したが、

吐きそうになったのではなく、新たな事実に気がついた。

絨毯の赤い模様は書かれたものじゃない。血だった。

大量の血が絨毯に染み付いている。

驚愕しつつも、頭の片隅に疑問が沸き上がった。

血の量が多過ぎないか…?

じっと血の跡を見ているわけにもいかず、周りを見る。

目が暗さに慣れたのと、一度見てしまったからそれがわかった。

周りには、幾つもの死体が転がっていた。

足元の男のように、黒いローブを着ているが、よく見ると血が付いている。

中には下半身や、腕が無くなっている死体もあった。

そして部屋は警報灯ではなく、返り血を浴びたランプにより、赤く照らされていた。

死体よりも、何故かそれが限界だった。


「あっ…うあ…っ!」


やばいやばいやばいやばいっ。


気づいたら走りだしていた。とにかく走った。

やはり悲鳴は出なかった、声を出す余裕なんてなかった、むしろ近くに犯人がいたら自分の居場所を教える事になるんじゃないかと、妙な部分で冷静だった。

だがとりあえず、離れようと必死に走る。

すると、いつの間にか廊下に出ていた。

見慣れた鉄製の廊下だったので、少しだけ安心する。

それでも、知っている道かどうか、確認する余裕なんて無かった。

本当は施設の外に出るべきだろうが、一刻も早く明るい場所に出たい。

暗い場所にはこれ以上いたくない。

廊下を曲がると、階段が目に入る。

一段飛ばしで一気に駆け上がり扉を開いた。



「ゲホッ……ハァハァ…ハァ」



勢いよく扉を開き、そのまま跪く。

心臓が早鐘を打ち、足に力が入らない。

こんなに必死に走ったのは人生で初めてだ。

なんとか呼吸を整え地面を見ると、見覚えのあるアスファルトだった。

施設内の密閉感も無く、風も感じる。

どうやらここは屋上らしい。という事は反対側に行けば外に出られたのか…。



「具合でも悪いの…?」



「え…」



誰だ。正面から声が聞こえた。

幼い女の子の声だ。

一瞬幻聴かと思ったが、頭を上げて声の主を確認する。

なんとか足に力を入れ立ち上がる。

確かにそこには、人がいた。

いや、人なのか…?


少女はまるで人形のようだった。

金色に輝く金髪に、幼いながらも整った顔立ち。

吸い込まれるような赤色の瞳に、透き通った白い肌。

どこかのお嬢様なのか、服装も可愛らしさの中に高級感がある。

それだけ見れば、育ちが良さそうな、可愛らしいお嬢様だな。そう思っただろう。


血まみれでなければ。




「なんだ…この子…」




いつものように、いつもの場所に行き、学校をサボる。

そんな、何でも無い毎日を過ごしているつもりだった。

これからも、俺の人生なんて、何も無く平凡に終わるんだろう。

そんな風に思っていた。


さっきからなんなんだ? これは夢なのだろうか…?



「…」



少女は何も言わず、こちらを見ている。

血が付いてるって事は、さっきの死体と何か関係があるのだろうか?

もしかしてこの子もさっきの人達みたいに襲われたのか?

でもこの子、さっき俺に何か言ったよな?

血が付いてるだけで、怪我してるわけじゃないのか。

どちらにせよ此処にいるのは不味い。まだ犯人が潜んでるかもしれない。



「き、君は…大丈夫? 服に血が付いてるようだけど…」



怖がらせないように慎重に話かける。

ていうか、幼女への話方がイマイチわからない。

年上で、歳相応の振る舞いができてる人には敬語。

歳が近くても、初対面ならとりあえず敬語。

敬語ってのは堅苦しいイメージがあるが楽でいい。

幼女に対しては…もっとフランクな方が良いのだろうか。


「……貴方は今までの人達とは違うのね」


今までの人達って誰だ。犯人か?

犯人は複数なのか?

とりあえず、君呼ばわりじゃやりにくい。名前を聞くことにしよう。


「えーと…とりあえず君名前は? 俺は十義大和って言う。十義は言いにくいから、大和でいいよ」

「私の名前…? えーと確かうーんと…ル…ルゼリ、えーその後なんだっけ…」


少女は顎に指を置いて、何やらモニョモニョ考え込んでいる。

まさか自分の名前がわからないのだろうか。

もしかして、殺人鬼に襲われた恐怖でうまく喋れないとか…。

いや、見た感じそれは無さそうだ。

さっきから、この子の様子を見るに恐怖で怯えてるようには一切見えない。

それどころか血まみれの癖に、どこか楽しげなのが少し、いや凄く不気味だ。



「そう! ルゼリエ・リュミル・クローシス!!」

「は?」

「は? じゃなくてわたしの名前。私も家名? っていうの? ちょっと忘れてたけど」

「えーと、ミルクなんたらちゃんは、なんでこんな

「ルゼリエよっ!! ルゼ! リエ! リュミル! クローシスっ!  間違えたとかじゃなくて覚える気ないでしょ!?」


幼女の癖に中々手厳しい。

他の町よりかは少ないらしいが、学校でもヨコ文字の生徒が結構いたな。

彼らと知り合いになるなら、まず名前を覚える努力が必要だろう。


「じゃあ、ルゼちゃんは、なんでこんな所にいるんだ? 服に血が付いてるけど、怪我はしてないのか?」

「ルゼ…ちゃん…」


幼女が凄い微妙な顔している。

因みにフルネームはもう覚えていない。


「まぁいっか…これは私の血じゃないわ。なんでここにいるかは…なんでかしら? そういえばここどこ?」

「え…わからないのか? ここは丘の上にある廃墟だ。下の死…下にいた人達を襲った犯人は見なかったのか? その血は彼らの物じゃないのか?」

「さぁ? 誰の血かなんて知らない。下の人も知らない。私気づいたらここにいたし、犯人なんてのも見てない」


気づいたらって、まさか記憶喪失じゃないだろうな。

それとも、遊んでたらいつの間にかこの廃施設に迷い込んでしまった。って意味だろうか。

ルゼは人形のような見た目に反して、喋ってみると結構活発そうな印象だし。

いやそれでも、丘の上までわざわざ幼女が一人で来るだろうか…?


「とりあえず、ここは危険だから廃墟から出よう。外に出たら俺が親御さんの所まで送るから」

「んー私に親はいないよ? ずっと前に死んじゃったらしいの」

「…そうなのか。じゃあ今は親戚の家とか?」

「ううん。家から出るなって言われてたから、ずっと自分の家にいた」

「家から出るなって……じゃあずっと一人だったのか?」

「うん、あ、でもお世話してくれてた人間がいたわ。すぐ死んじゃったけど」


なんと。十歳ぐらいだろう歳で、俺と同じ境遇か。

しかも家から出るなって意味がよくわからない。お嬢様って感じだし、親や世話をしていた人が相当過保護だったのかもしれない。

そして愚直にも言いつけを守り、誰にも頼らず一人でいた所に目をつけた犯人が誘拐したってとこか?

まぁとにかく、混乱していたがこの幼女と喋ったお陰か何故か落ち着いてきた。

色々と気にはなるが、まずはさっさと此処から出ることにしよう。


「まぁ、なんだ。色々大変だったんだな。とりあえず俺の家が近いから来るか?」


誰もいない家に幼女を連れ込むとか事案発生と言われかねないが、

とりあえず警察を呼ばないといけない。

それに、人気がある場所で血まみれの幼女を連れ歩いた方が確実にアウトだろう。


「ヤマトは人間なのに私が怖くないの?」


「は? いや、最初は驚いたけど、血まみれだし。てか人間って…いくら世間離れしてたからって、自分以外の人を人間って呼び方はどうかと思うぞ。お世話してくれてた人も悲しむだろ」

「だって、あの人はただの人間だったもの。ていうか気づいてないの?」

「なにが?」


「私、人間じゃないよ」


? 突然何言いだすんだ、この幼女。突発性おままごとか?

もしかして、思った以上に狂ってらっしゃる?

でもこの状況で、私はもう死んでるの。なんて言われたら結構怖いかもな。


「ほら、羽、見える?」


俺が何言ってんだコイツ。みたいな顔していると、

ルゼは背中を向けて赤黒い羽のような何かを、ホレホレと言わんばかりに見せつけてきた。

正面からでもチラチラ見えていたが、服の装飾かアクセサリーの類だろうと気にしないでいた。

仕方ない。少し付き合ってやるか。


「羽ねぇ…でもそんな小さな羽じゃどこにも飛べないだろ。ていうかその羽、鴉か? ってことは天狗? 子供のチョイスにしては渋いな…でもカッコイイぞ」

「鴉でも天狗でもないわよっ! それに羽は魔力を込めればちゃんと大きくなるわ。ホラッ」


バサッと羽ばたくような音がした。

いや、それは、ような。ではなく実際に羽ばたきの音だった。


…は?

ルゼの赤黒い羽は、先ほどよりも十倍は大きくなっていた。

小さな時は鳥類のような印象だったが、漆黒の中に淡く赤色を沈め大きく広がったその翼を見た俺は、

昔何かの本で見た、堕天使の絵を思い出した。

しかも、ルゼは三メートル程上から俺を見下ろしている。

浮いている。

大きさが変わっても、もう羽ばたいてないじゃん。と思ったがそんな問題じゃない。


「まじ…か……ほんとに、は、羽が…」


朝日が輝く中、赤黒い翼を持つ少女は、先ほど鴉呼ばわりされた事への皮肉か、

太陽よりも眩しい無邪気な笑顔でこう言った。






「だって私、悪魔だもん」

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