交流欲求

寂しくて寂しくて

居場所がほしい

夜道を一人で歩くと

闇の中に消え入りそう


私は生きている?

孤独で

人恋しくて

ねじ曲がる


称賛を、むさぼりたい

人に囲まれてみたい

必要とされたい


けれどちょっと成功してみても

物足りない、満たされない

まだ足りない


何が足りていないの?

この闇の中で


ああ、温かいあの人が羨ましい

人を惹き付ける力が

人の心を照らす力が

存在の強さ、大きさが


私は光を奪う闇


自分の闇で冷たく、凍える


あの人のように光を放てれば


人が集まってくるだろうに


……いや


自分が光ってさえいれば

人の光を奪う欲求など出ないはず


本当の愛は、

愛を求めない者が持っている

本当の愛は、

その人から溢れだし全てを満たす


……私はあなたに近づいてもいいんですか?

その光を受け取る資格はある?

闇をもて余す私も

あなたのその微笑みで

温まっていってもいいですか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る