それを表す言葉はない

悪意を伝えるのは簡単だ

誰にでも悪意を伝えられる自信がある

見知らぬ人だろうが

知り合いだろうが

親友だろうが

家族だろうが

相手が日本人でさえあれば

開口一発、

「アホ!」

と叫べば

ほぼ必ず悪意が伝わるだろう


けど悪意を伝えることは

こんなにも容易いのに

なんでそれ以外の感覚は

伝えようと思っても

言葉にならないんだろう?


言いようのない、

伝えようのない感覚

きっとそれぞれ全員にある

カギ付きの宝箱にしまいこんでいたり

肌身離さず持っていたり


その感覚に「意図」が伴わないから

伝えづらい


「ああだから、こうしてほしい」とか

「こんな面白いことがあった」なら

伝えやすいけど、

結局自分でも結論は

「分からない」

だから

伝えようとしても伝わらない

そもそも

伝える必要ないってことかな


「それ、分かる!」

と共鳴してくれた人もいる


きっとその人の心の中の

故郷と思い出は

その人だけのものだけど

みんなたった一つの存在で

みんな同じ


状況は違っても、

共鳴できたことが嬉しいな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る