処女

Lie街

処女

明日は来るのか。明日はあるのか。私が書いているこの文章は本当にただしいものなのか、未だに分からずにもがいているのです。その情けなさ哀れさに私は文章の所々に自分でも無意識にモザイクを入れて有耶無耶に曖昧にしてしまうことがあります。

はたして、私は生きているのでしょうか。輪廻転生がもし本当だとしたら私は既に死んでいるのと同等のように思います。死人の魂を使い回しているのですから。誰かの口のついたコップを誰かの好みで購入したコップを何度も洗い直して客人に出しているのとほとんど同意義のように思います。私の手にしたコップにはひょっとすると底にまで口紅がついていたのかも知れませんよ。要するに私のこの魂は(これはとても不可解でおかしな言い方かもしれませんが)童貞でも処女でもないのです。私の魂は既に前世·····いえ、もっと前から何度も何度も犯され続けてきたのです。ビッチですね。長期休みの昼下がり、血迷った事を口走るのも無理はないでしょう。私はこういう長いお休みの日は落ちもない小説を書くか夜まで眠りこけるか、やるべきことをちまちまとやるしか他ないのですから。笑いたいならどうぞ笑っていきなさい。私は怒りませんよ、自分にさして興味が無いのですから。しかし、笑うだけにしておいて下さい、それ以上は心がぐったりと萎えてしまいますから。

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