第2話 ありのまま2
13歳の時、私は学校に行けなくなった。
それから、今回入院することになった今の病院へ通っていて、その時から主治医は変わっていない。だから、主治医はすべてを知っているし、私の性格もわかりきっている。
あれから、10年は経つ…。
月日は早いもので、主治医はそれなりに地位を得て、新しい先生がたくさん病院に入っていた。
私は通わなくなった時期もあったけれど、
不安感に襲われた時は決まって親に頼んで、予約を入れてもらった。
問診は日常を話すだけで、言わないことも沢山あった。
けれど、親との繋がりがあって、親がすべてを話しているようだった。
入院することで、なにか意味があれば、リフレッシュとなればいいですね、と主治医に言われた。
私は、閉鎖病棟という特殊な環境の中で生活することをすっかり忘れていた。
ただ、日常の大変さと生きづらさが身にしみて辛かった。
19歳の時は、対人恐怖症という診断名がついていた。
今回は、気分障害。
自分自身、普通だと思うことが、普通の人にとってはありえないことだったり、おかしなことだったりする。
それが、不思議だった。
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