パソコンの考えてることがわからない


2020/07/28のごぜん様さまで、

横山アナウンサーが、

「パソコンがアップデートをしろと言うので、

『あとで』としていると、

しつこく アップデートしろって言ってくる」

と言うと、

相方の女子アナが、

「パソコンの考えてることがわからない」

と答えていました。


パソコンは、そのまま長く使っていると、

インターネットに接続している際、

ウイルスに感染する可能性が高くなりますので、

ぜひ、アップデートをしてください!

と、何度も業界は訴えてるはずですが。

NHKでも、90年代から2000年代にかけて、

テレビニュースのコラムで放送していたぞ。

このぶんじゃ、

ウイルス対策ソフトも、

RCCのアナウンサーたち、

入れてない可能性があるな。


ちょっと不安になりましたが、

ついでなので、お話しした方がいいと

思うことを、

ツラツラ書いてみます。


トリビア的な話をしましょう。

昨日わたしは、こう書きました。


(引用開始)

森鴎外の「おう」という文字が、

機械の技術が進んで、元の字が書けるようになったのに、いまだにこの文字なのは

なぜなのかとか……

もったいない精神に通じる話だけど、

同時に出版業界の古式蒼然とした実態も

垣間見えるお話です。長くなるな。

一応、老舗なんだからさ。

彼に教えてやってくださいよ 笑

(引用終わり)


たぶん、興味がおありの方もおられるでしょう。

説明してもいいですよ。

お付き合いください。


70年代当時、ワープロなどで

森鴎外を出そうとしたとき、

機械の性能不足もあって、

かもめ の字が出なかったのです。

機械に文字を認識させ、

処理させるために、番号をつけたりしていた

業界は、それでなくとも

「文化と工業をいっしょにする」

という批判に、さらされておりました。


泣く泣く、かもめ の字をつぶしたのを、

「そらみたことか、

文豪をバカにしてる」

と意地悪を言われつづけておりました。


それから80年代になって

パソコンが一般的になり、

技術も進歩しましたが

ワープロを使っている人は、

パソコンなんてと見向きもしなかった。


95年にインターネットが出現、

ワープロを見捨てる人も出ましたが、

いまだに使っている人がいますし、

そのころの、古いパソコンを使って

インターネットをしようという、

無謀な人もいるわけですよ。


だって、工夫次第で使えるんだもんね。

もったいないもんね。


古いパソコンは、禁止です、という

法律があるわけじゃないし。


かもめ、の本来の文字、鷗も、

機種依存文字として

ATOKに登録されています。

(①、②、③など、○数字も、本来なら、機種依存文字ですし、♡(はあと)が出ない、読めないパソコンもあります)。


それでも、文豪をバカにした文字が通用している現状は、なぜでしょう。


使用者の財政的な理由からなのか、

愛着の問題なのか、

はたまた、通例的な問題なのか、

使用者の技術的なレベルの問題なのか、

あるいは、もっと別な理由があるのか。

わたしには、よくわからない。

だって古いパソコンなどを、いつまでも

使うという発想は理解できないもん。

もともと、「使い捨て」の機械と思ってるから、

コンピュータって。


長期間の使用に耐えられない

新陳代謝の激しいコンピュータ業界と、

古いものを大切にして

そこから出ようとしない出版業界とは

相容れないはずなのだ。

パソコン業界も、こんな、

使い捨ての精密機械を作るより、

長く愛されるコンピュータ

(ファミコンなんかは長期間愛された)

を作った方がいいと思うけどねえ。

それがAIだということになるんだろうけど、

どこかがズレてる気がします。


出版業界も、あんまり古いものに

固執しない方がいいと思う。

そのせいで、業界全体が

落ち込んでるという声がある。

読者が変わってるのに、業界が変わらない。

人間の本質は変わらないんだから

変える必要がない、と思っているのなら

娯楽小説は、売るべきじゃないと思う。

ラノベや漫画などの娯楽媒体は、

アニメなどとのコラボももちろんだけど、

たとえば芝居や音楽などのイベント会場で売るとか、もっと工夫してみては? 免許の問題もあるだろうけど、敷居が高すぎるよ。


人間の本質を深く学ぶ余裕は、

昨今の一般人には、ないと思われます。

深くものを突っ込むより、

いま、手っ取り早く、

結果が欲しい人の方が多いと思う。


文化は結局、時間と金に余裕がある人のものですね。日本も貧しくなったなー。


この話、もっと調べてこんど講談社の『骨太小説』に投稿しようかな。来年もあればだけどね。








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