まーぼーどーふが出てこない

2020/07/28のごぜん様さまで、

横山アナウンサーが、

「いま、小説をパソコンで書いているが、

まーぼーどーふの漢字が一発で出てこないんだ」

と愚痴っていました。

一括変換できないから、

あさ、ばば、豆腐と書いているとか。


パソコンを買い替えたほうがいいなんて

女子アナは言ってましたが、

そんな必要はありません。

パソコンの一部、

FEPを変えれば済む話。


FEPとは

FEPとは、コンピュータシステムにおいてメインとなるデータ処理の前に、補助的な前処理を行う装置やソフトウェア、システムなどのこと。主装置の負荷を軽減するために設置される。(ネットより)


なんのこっちゃ。

つまり、文字うちとか、計算とか、音楽プレイとか、パソコンでいろいろする前に、ちょっと補助的に前もって、いろいろ処理してくれるシステムのこと。

特に、日本語入力の時には、このFEPの良し悪しが、決定打になりますね。


FEPはなぜ、出てきたのか。

その疑問に、ざっくりと、お答えします。


もともとパソコンは、米国のものですから、英語が主体です。

50年代から70年代までのコンピュータは、何千万円もする汎用大型コンピュータでした。最初、漢字は、そのコンピュータではできないと思われていたんです(英語圏の人は、漢字なんて時代遅れだと平気で言ってましたね……)。

 

それを、負けじ魂の日本人が――ジャストシステムとか、いろんなメーカーが、知恵を出し合い、よってたかってできるようにしたわけですね。

 コンピュータも、機能がUPしました。

 1バイト~英単語のデータ単位~しか使えなかったのが、数年後には、2バイト~漢字のデータ単位~処理できるようになった!

 FEPも、そういった発明の一つ。

 言い換えれば、

 今まで、おかゆしか食べられなかった赤ちゃんが、

 離乳食ぐらいまでは食べられるようになった、

といったところでしょうか。

 コンピュータは生きてないけどね。

 いろいろな部品がどんどん進化していったという歴史が、コンピュータにはあるのだよ。


一度、そういう歴史を、勉強した方がいいよ。

90年代には、特集を組んだテレビ番組もあったはずだしね……(コンピュータに関わる仕事をしていたので、そういうことには精しいのさ)


話を戻して。

まーぼーどーふ(麻婆豆腐)

が一度で出てこないのは、

パソコンのOS(ウィンドーズ)を作っている

メインの業者、

マイクロソフト社が、日常的な日本語のことを

よく知らないからだと思われます。

マイクロソフト社は、IME(あいえむいー)

というFEPを使っているのですが、

これは、本を書くための文章を書くには向いてないシステムのようですね。

(マッキントッシュのFEPや、

マイクロソフト社のビジネス文書に関しては、調査不足です)。


わたしは、小説を書くために、

ジャストシステムの

一太郎を使っていますが、

それに付随しているFEP

ATOK(えいとっく)は

使い勝手が良く、

歴史の違いを感じます。

まあ、有料だけどね(笑)


この記事、横山アナウンサーが

読んでるといいけどね。

(出版社の角川さん、そういう日本語の

機械化に関する歴史を知ってるはずでしょ。

日本語を機械で表現するために、

文字に連番をつけたり、省略したりした結果、

文化人と対立した歴史もあったよね?


森鴎外の「おう」という文字が、

機械の技術が進んで、元の字が書けるようになったのに、いまだにこの文字なのは

なぜなのかとか……

もったいない精神に通じる話だけど、

同時に出版業界の古式蒼然とした実態も

垣間見えるお話です。長くなるな。

一応、老舗なんだからさ。

彼に教えてやってくださいよ 笑)


ちなみに一太郎は、

単語登録ができるので、

自分でつくった単語を、

ATOKに記憶させることもできます。

筒井康隆など有名作家が使っているのも、

むべなるかな。




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