カラムが壊れた

風呂場に蛇口からお湯を入れるときに、

一定量入ったら自動的に止まる

カラムという仕組みがあります。


それが壊れて、お風呂のお湯があふれ、

3日に修理をすることになりました。


家の備品や水回りなどを専門に扱っている

何でも屋さんにTELして、

来ていただいたんです。

日焼けしたアライグマのような

愛嬌のある男の人で、

背は170センチ以上はあったでしょうか。

目尻にしわを寄せ

親しげにいろいろ、

話してくださいました。


いま、コロナのせいで、中国で作っている

カラムの部品が作れないこと。

この家のフロが出来たのが20年前なので、

在庫もあるかどうかもわからない、らしい。


そのほか、個人データをいろいろ

聞いてしまいましたが

夫や義母のいうには、

「わたしが愛嬌あってフレンドリーだから

そういう情報も

ラクラクとゲットできるのよ」

なのだそうです。


いや、ふつうに話してるだけじゃん。

雑談するぐらい、

だれだってするでしょう。

自分のペースに引きずり込んでいる、

ということなのでしょうけれど。

でもねえ。

こういう性質が、

なんのお金にも結びつかないのが

無念であるのだよ。


アライグマ便利屋さんは、

職人さんに問い合わせ、

部品が6万3千円、

工事費用が2万円、とのこと。

見積もりを出さずに、即決で

やってもらうことに。


しかし帰宅した夫が、

「8万は高い!」

と言い出しまして、

あいみつを取ることになりました。

あいみつってのは、

相見積もりのことです。


で、Amazonで部品を買って

取り付け業者にたのんだら

4万円弱でOKということが判明。

だんぜん、こっちのほうがお得なので、

そっちに鞍替え。

見積もりも出してくれなかったしね。


なにごとも、調査が必要です。

言われたとおり、はいさようでごもっともで

なんてやってたら

お金がいくらあってもたりないよね。


後悔してます。

なんで見積もり、取らなかったのだろう。

きっと便利屋さんの、

愛くるしい顔に

ごまかされたに違いない。

ペットにしたくなるほど

愛嬌があったものね。

お金になるぐらい社交的って、オトク。

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