第4話日本は戦後、平和であり過ぎたかも知れません
福島原発事故以降、2011年3月11日の事故回避のための初動対応に遅れをとった陸上自衛隊が張り子の虎という存在でさえも無くなったと危機を訴え続けています。その後の南スーダンからの撤収にも複雑な心境です。
またネットでのやり取りを通じて、過激な反論を返してくる方々の中には陸上自衛官だと想像する方もおります。
戦争という悲劇や戦争が起きる理由など、また過去の戦争の収拾の仕方などを学ぼうしない方々が多いように感じます。大平洋戦争から七十余年が経過し、戦争は遠くなりけりです。世界の中でも日本は第二次世界大戦後、一人の戦死者や戦傷者を出さず済んだ稀有な存在です。しかし、それがために日本人や現職自衛官の中にも平和の有り難ささえ忘れてしまった方々が増えたのかも知れないとも危惧します。世界の中には、敢えて大きな戦争を防ぐために平和の有り難さを忘れないために恒常的に戦地あるいは紛争地域に兵士を派遣する国もあるように感じます。日本も、その例に習うべきかも知れません。また日本有事の際に、価値観を共有する国々から支援を頂くためにも必要な作法かも知れません。
戦死者や戦傷者を恒常的に出すことは大きな紛争戦争を防ぐ予防接種のような役割も期待できるかも知れません。
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