駆け込み寺
勝利だギューちゃん
第1話
スマホが鳴った。
相手は・・・無視しよう。
でも、鳴りやまない。
出る。
「おかけになった電話番号は、ただいま出る事が出来ません。。
御用の方は、1000年後くらいに、またかけてください」
それだけ言うと切り、電源をオフにする。
貴重な時間を、無駄にしてたまるか。
ジリリリ
家の固定電話が鳴った。
出る。
「おかけになった電話番号は、現在電波の届かない場所にいます」
そして切り、留守電にする。
さあ、これで邪魔されない。
俺は、自由だ!
ピンポーン
玄関のベルがなる。
「この家の住人は、ただいま留守にしています。御用の方はまた来て下さい」
「いつですか?」
応答があった。
「一万年後です」
「いいから、開けろ」
どなり声がする。
仕方なく開ける。
「やあ、元気?」
見知った女の子がいた。
「何か用?」
「クリスマスでしょ?君は彼女がいなくて、くりぼっちになりそうだから」
「それで?」
「一緒に過ごしてあげる」
余計なお世話だ。
「お前には、たくさんの男友達がいるだろ?」
「人聞き悪いわね」
「否定するのか?」
「しません」
この女・・・
「そのなかの、誰かと過ごせよ」
「みんな、用事があるって。だから、君の所に来た」
俺んちは、駆け込み寺か・・・
「お情けなら、帰ってくれ」
「違うよ。そんな失礼な事はしない」
「信用できない」
有無を言わさず、女の子は上がりこむ。
「聖なる夜は、本命と過ごしたくてね」
「ウソ付くな」
「ウソじゃないよ・・・」
ウインクして、調理場に行く。
「ご馳走つくるからね。」
「どうして?」
「メリークリスマス&ハッピーバースデー」
駆け込み寺 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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