第7話・とある森の片隅で……
「生き残れよ~」
にこやかに手を振りながら去っていくヘイゼル爺さん。
呆然として残される俺。
そして始まる三日間の耐久試験。
えっとぉ……
どうしよう……
ヘイゼル爺さんが言ってた事を思い出せぇ~
こういう時は……そう!現状と荷物の確認!!
まずは荷物と……
ガサゴソと爺さんから渡されたバックパックを探る
出てきたのは、「携帯食料三日分」「水(革袋に入っている)3リットル」「両刃のナイフ(刃渡り10センチ)」あと「薬袋」と「空の小さな壷(蓋付き)」、それとなんか書いてある「メモ」以上
火おこし用の便利アイテムとか期待してたんだけどな~
考え甘かったかぁ……魔石とは言わないまでも、種火用の燃料カイロも無しかぁ
じゃぁ気を取り直して、まずは「火」の確保といきますか。
そう思い立って俺は森に入り込んだ。
森に入って10分ほどで、枯れ枝の確保完了。
とりあえずは明日の朝まではどうにかなりそうだ。
そして気合いの火おこし!
ここでなんと自己新記録が出た!!なんとギリ3分台!!
俺ってばスゴい!やれば出来る子!!
いやぁ~成長したな~
そうこうしてるうちに日が傾き、今日はここまでって事でシェルターで焚き火にあたりつつ現状確認。
まず「水」については気にしないで良いだろう。
DELSONに初日に手に入れた大量の川の水が保存してあるしね。
食料は貰った携帯食料があるから大丈夫。
ありゃ?これじゃ単なるキャンプじゃん?
そんな簡単な事、あのスパルタ爺がやるか?なんか怪しい。
そう考え至って、さっきのメモを開いた。
******
試験内容
この三日の内に最低でもウサギ一匹、それとスライム一匹を狩ってくる事。
火おこし訓練の時にいろいろ話した事をヒントにしてね。
獲物の解体あとで教えてあげるね。
スライムは狩った後に残る「スライムゼリー」を壷に保存しておいてね。
じゃ、ガンバ~
ヘイゼル
******
……あのクソ爺ぃ……
やったことないキャラ出しやがってぇ~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます