2/24 文化祭とかカクヨム夏物語とか。

 録画ミスを二回ほどやらかした「映像研に手を出すな!」、第8話はしっかり録画予約をおこなっていたので無事視聴することができました。

 内容は無論申し分なかったのですが、心に残ったのは楽し気な文化祭の様子でしょうか(真夏に飲食店をやったら食中毒が出るんじゃないかと余計なことをちょっと心配したものの)。

 ああ、模擬店がいっぱいある漫画やアニメの中学、高校ならではの文化祭! あれこそファンタジー! 

 田舎の公立の中学、高校育ちのものにとってのリアル文化祭はしょうもないクラス展示やクラス発表をダラダラみるだけのシケたイベントでしたので、「漫画等でみたのと違う……」となっていたものでした。大学で初めて文化祭らしい文化祭を体験しましたね。


 おかげで、全国の中学・高校で開催される文化祭の平均値というのが未だにわかりません。模擬店だのお化け屋敷だのやる文化祭やる学校って実在するの? というレベルです。

 そんな人間が映像研第8話でやっていたような、賑やかで楽しい文化祭の様子なんてみてしまうと妬みやひがみが炸裂してしまってもう大変ですね。

 きっと本邦のそこかしこに居るに違いない、「高校生になったらこんな文化祭を体験してみたい」と夢見る小中学生へ向けて「そんな文化祭なんてフィクションの中でしかそんざいしねえぞ~」とつまらない呪いをかけそうになってしまいます。大人げない!


 ところで、吉川トリコの短編集『夢見るころはすぎない』の表題作に文化祭がどうにもこうにもシケていてダサい田舎の高校に通う女子のやるせなさがせつせつと綴られているので、興味がおありの方はぜひお読みいただきたい。



 話は変わって、もうしばらくしたら「カクヨム夏物語」なるコンテストが始まるそうで……。


 夏! というのも、何かが始まりそうで全く始まらない、期待させるだけさせておいてただただ厄介なだけという季節の最たるものだといい加減学習もするものですが、それでもしかし六月末から七月にかけての「何か素敵なことがおきるかもしれない!」と性懲りもなく期待させるあの時期には独特の魅力があるのは確かなことに思えます。そのせいか、夏は結構好きな季節です。


 なかなか新作をかける体力や想像力が戻ってきませんが、俄かに参加したくなってきました。四千文字内という難しい縛りにも燃えるものを感じます。夏らしい何か書いてみたい。スポーツを題材にしたものは無理だけど。


 そういえば先に挙げた『夢見るころはすぎない』に所収の「夏かける自転車」という短編に、やっぱりなんにも起こらなかった夏のかけがえのない瞬間とかが書かれていて忘れがたい魅力を放っておりましたな……。


(ちなみに『夢見るころはすぎない』は文庫版タイトルで、単行本版では『「処女同盟」第三号』というタイトルでした。フランチェスカ・リア・ブロックの名作のパロディだったこっちのタイトルの方が好きだったのに文庫化の際に改題されたらしい。未だに惜しい)


・本の話……

 『愛なんてセックスの書き間違い』、続きを読んでます。絵に描いたような妊娠小説が出てきてびっくりした。時代だなぁ。

 

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