2/13 「百合」で検索した結果

 自分はよく百合(恋愛感情に限定しない様々な感情でつながった女性たちの関係を描いた広義の方の百合)をよく書いております。

 何故に書くのか? 動機はいくつかありますが、女性同士の関係のめんどくささのなかにポジティブな面白さを感じる気質である点が大きいかと思われます。


 男子から女子に性転換するTSものも、少しだけですが書いております。

 嫌いであればわざわざ書いたりしませんので、好きか嫌いかを問われれば好きと答えるでしょう。子供のころに見たり読んだりした『らんま1/2』には衝撃を受けましたよ。

 ただ、TSして女子になった男子とごく普通の女の子のカップルはヘテロだと認識するでしょう。二次創作界隈でよく目にする、片方、ないし二人とも女子化した男子カップルの物語もBLだと認識して読みます。どちらもnot百合ですね、私の中では。


 格好いい美女もしくは美少女が、可愛い女の子達に囲まれてうはうはな百合ハーレム……。

 私があまりハーレムに興味が持てない方なので、百合ハーレムをウリにしている作品があっても好んで読まないような気はします。が、もちろんそれは私個人の好き嫌いなだけです。ハーレムではなくポリガミーを真面目にあつかった恋愛ものの百合作品があれば読んでみたいですね。


 しかし、「男性だった前世の記憶や意識をたもったまま異世界に美女として転生し、美少女をかこって百合ハーレムを作る」というTS百合ハーレムなジャンルは、あらすじを目にした途端心の中で数歩後退るほどのnot for me 案件です。not for me な理由を詳しく語ってもしかたがありませんので、宗教上の理由である、ということにさせていただきます。あとはもう、お察しください……。


 

 前置きでグダグダ語りすぎてしまいましたが、アレですね、どこのサイトでも特に検索避けワードを用意せずに「百合」だけでタグ検索すると、TS百合ハーレムな作品が上の方に来ちゃうんですね……。どこのサイトでもといいましたが、なろうにはあまり立ち寄らないのでデータはカクヨムとノベプラさんの実質だけなのですが。

 「TS」を検索避けに使っても、弾ききれない作品があがってくるので悩ましい……。


 しかし、検索すると上位にあがるということはそれだけ人気があり、ジャンルとして需要があるということの証左でもあるわけですよね、TS百合ハーレム……。

 うーむ。平和的に共存するにはどうしたらよいものか。


 

 とまあ、そんな益体もない事を考えてしまったのは、ノベプラさんの百合イベントに参加するにあたって「百合」で検索をかけた為です。どういった作品が人気を集めているのだろう、という一種の下見ですね。そこでわかったことが「やっぱり人気あるな、TS百合ハーレム」でした。ううむ。

 

 あと、もう一つ分かったことは「カクヨムさんは百合作品の層が厚いのではないか?」「(私のことは除外するとして)カクヨムさんには実力ある百合書きさんが多いのではないか?」という点でした。

 といっても、両サイト検索結果で表示されたタイトルを見比べた印象論なので根拠はヨワヨワなのですが……。それでも「面白そう」「なんだこれは? 興味深い」と思わされるものはカクヨムさんに多いように思います(そりゃ単にお前の琴線に触れただけだろうが、とツッコまれたら一言もない)。

 ついでに言うと、先日まで百合文芸コンテストへの作品を募集していたpixivさんもコンテストのお陰で百合作品の層が厚くて震えが出る程ですよ。コンテスト参加作品のなかには私が読んだ中でも、レニングラード包囲戦百合とかスチームパンク百合とかクメールルージュ百合とかとんでもないものがゴロゴロしてるし、SF百合はとんがってるし、文芸系の大人百合や青春百合もおそろしくレベル高いし……ああもう今思いだしても怖い。猛者が集まる地下闘技場でしたよ、あそこは。



 対しノベプラさんは、できてまだ間がないという理由も大きいのか、層がまだ薄いように思いました。

 だからこその百合イベント開催なのかもしれませんが、少なからず地下闘技場に参加する勢いで投稿準備を始めていた者にしてみると「あれ、私一人気合入れすぎじゃない? 場違いじゃない?」と不安になる始末。平服でお越しくださいという企業の言葉を真に受けて、みんながリクルートスーツの中一人だけ本当に平服で来てしまった就活生のような心細さを味わいました。

 いやだ、悪目立ちしたくない……。出来る人はここで一人目立つことをプラスにとらえるのでしょうが、私はそこまで肝っ玉が太くない……。


 そんな感じでびくびくしているイベント前日です。悪目立ちしてスルーされるか、ちゃんとノベプラさんの百合土壌を豊かなものにできるかどうか……と放っておくとつい深刻にとらえてしまいがちですが、コンテストではなくイベントなので気楽に楽しみたいものです。


 

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