ワンダーホール! 魔女神によるモテモテDTのための異世界行きエスカレーター入り四次元肉壷!

@Dickie_Rotten

第異地話

 すべてを勉強しつくした男は魔女神に会う。

「あんた、それでぜんぶ知ったって、気? あたしが住んでる世界のこと全然知らないのに? あたしのことも。あたしが着やせしてるってことも」

「だれだいきみは? もしかすると漫画に影響うけすぎの設定付き女の子? かわいいもんだな、めでたしめでたし。いつ完結するんだよ? そもそも漫画化したことにしたら矛盾になっちまうか? コスプレか? 毛の色も緑だなんて相当影響うけてるよな? いつの作品に影響うけてるの? もしかすると相当前のとか? 吾輩はつまらないものも無理して真剣に見る性分なんで、いろいろ知ってるんだよ、サブカルチャーも」

「ち、ちがうわよっ、あたしをヘンタイ扱いってわけ!?」

「だったら見せてくれよ」

「はい!」

「なんだその肉壷! 初めて見た……」

「無知ね」

「ムチムチは、きみだよ」

「でしょ。いい世界連れていくわ。大自然よ。あたしが権威とされてるとこよ。こっちでもすごい存在やれちゃうんだけど。レジェンドの渾名よ。近頃冬眠してる時期だけど、チチクリあいしたくって、こっち来ちゃったよ。ちょっとバカなオスってあたしの好きなタイプ」

「吾輩はバカってことか。口説かれてたんだな。そんなわけないが」

「そうよ」

「だろ? ん? バカってこと?」

「あたしはあんたを口説いてるのよ!」

「えぇ? ……でもバカにされてるんだ」

「あたしのこと、あんたが求めてる。ってか、あんたが求めてるのはビジンって知ってるんだよ、知って、来たのよ」

「そうかよ。ここはビル街の裏路地、さっさといこうよ」

「四次元肉壷からエスカレーター出すわね」

「吾輩がバカであること以外、どこが気に入った」

「魔神うけする外観って感じ」

「そうかよ、魔界では通用するんだな、これでも。平和な価値観……。きみはヒトから見てもビジンだよ」

「知ってる。今からあたしとあんただけが暮らす、貸切状態世界にいくのよ」

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