体調不良?
皆に朝から顔がおかしいと言われ続けて、萎えていた頃、今日は朝礼があったので、体育館に向かった。変わっていると思われるかも知れないが、朝礼は好きだ。理由は朝から、お姉ちゃんの顔を拝めるからだ。
お姉ちゃんの美しい顔立ち、お姉ちゃんの透き通った声、体型もモデルみたいにスタイル抜群だし、性格も優しいし、他にも色々とお姉ちゃんの良い所はいっぱいあるけど、上げたらキリが無い。そんなお姉ちゃんに朝から朝礼で会えるんだぞ? 嬉しく無い訳がない。嬉しい人しかいないだろう。逆に嬉しくないと言っている人がいるならば、何でかと問い質したいくらいだ。え? 昨日お姉ちゃんと喧嘩したから、会いたくないんじゃないかって? そんなのお姉ちゃんの美しさを見れたら、どうでもよくなっちゃうよ。
とにかく、今日も朝からお姉ちゃんを見る為に…じゃなくて、朝礼に参加する為に僕は体育館へと向かう。
体育館に着くと、既にクラスの人達が着た人順に並んでいた。
「あっ! 荒井君、保健室に行かなくていいの? 荒井君、死人みたいな顔してるし」
「品川さん……僕は大丈夫…なんだって…」
僕が自分のクラスの後ろに並ぶと、僕の前にいたのは品川さんだった。ってか品川さん死人みたいな顔って僕はどんな顔してるんだよ!! それにしても眠いな〜
クラスに並んでから暫く待っていると、生徒指導の先生が話し始めて、朝礼が始まる。生徒指導の先生が話し終えると、校長先生のとてつもなく、長く感じる話が始まる。校長先生の話が終わると、次はいよいよお姉ちゃんが喋る場面だ。
お姉ちゃんがヨロヨロと歩きながら、全校生徒の前に立つ。何か、お姉ちゃんの体調悪く見えるな…僕の気のせいか?
「ねぇ…荒井君…私の気のせいかな?生徒会長の顔色悪く見えない? 歩き方もフラフラしてるし」
どうやら、僕の前に立つ品川さんも僕と同じ事を感じ取ったらしい。
「品川さんもやっぱりそう思う?」
「うん…何だか体調が悪そう…」
「お姉ちゃん、大丈夫かなー」
「やっぱり心配?」
「え…そりゃ…まぁね」
「ふーん 私、何だか妬いちゃうなー」
妬いちゃう? 何が妬く事があるのだろうか?
そんな事を思っていると、急にドンッと言う人が倒れたような音がした。僕達は急いでその音がした方向を向いて見ると、何とお姉ちゃんが倒れていた。お姉ちゃんが急に倒れた事により、周りは騒つく…
「え〜今日の朝礼は終わりにしますので、生徒は自分達の教室に帰って下さい〜」
騒つく生徒に先生がそう答えた。僕はまだ倒れたお姉ちゃんの方を見てると、副会長の本田先輩がお姉ちゃんを抱きかかえて、体育館を出て行った。
何でだろう? 本田先輩と目が合った瞬間、すごい睨まれた様な気がする。
「荒井君!! 生徒会長どこかに運ばれて行ったよ! 保健室に行ったんだよ! きっと!」
「うん 僕も保健室に行って見る!」
そう品川さんに告げると僕は体育館を出て行った。
どうしよう〜お姉ちゃんが倒れちゃった!!
最近、更新遅くてすみません 更新出来る時は更新させて頂きますので、これからもこの作品をよろしくお願いします。
ゆうちゃん
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