第13話 イルカショーとランチ♪
「わぁ凄い!イルカって頭いいですね!」
「そうだなぁって うぉ水しぶき!!」
何とか間に合ったイルカショー。
あそこ空いてますよ!と美香に連れられて最前列に座った。
うんよく見える。イルカが飼育員さんが持った輪っかをくぐった。
イルカ凄いなぁとか思ってたけど着水にあわせて水しぶきが。。。
水しぶきが来るから空いてたんだろなこの席。
「濡れちゃいましたね」
「そうだな」
2人ともずぶ濡れなんだけど何だか楽しくて2人して笑ってしまった。
職員さんにタオルを借りて顔や髪の毛を拭いたけどいい大人が2人して水浸しだ。
その後、水族館の屋上にある庭園に移動し、売店で買ったドリンクを飲みながら芝生に座った。
「いい天気ですね」
「あぁこれなら、濡れた服もすぐ乾くだろ」
「はい♪ でも濡れちゃったけど何だか楽しいかったです」
「奇遇だな俺もさっきそう思ってたんだ♪」
高層建築の水族館の屋上からは六景島の景色が一望出来る。
六芒星の中心部分は緑地公園になっていて、6つの頂点にホテル、水族館、動物園、遊園地、ショッピングモール、ターミナル駅・駐車場が配置されている。
「本当に六芒星の形してるんだな」
「ですね。意外と都市伝説も本当かもしれませんよ」
「はは。どこかに祠があるのかもな。
次は何処に行こうか?遊園地にでも行くか?」
「はい♪ でももう少しここで洋さんと一緒にマッタリしたいです」
「そうだな。俺ももう少しこうしていたい」
そう言って俺は芝生に寝ころんだ。
そして、俺の腕枕で美香も寝ころんだ。
初夏の日差しが少し眩しいけど嫌な暑さではない。風も心地よい。
それに美香と一緒にいると心が温かくなるというか何だか幸せを感じられる。
美香も同じように感じてくれてると嬉しいな。
「なぁ美香。今度うちの親に会ってくれないかな?」
「え?洋さんの御両親ですか」
「結婚を前提にって言ったろ。うちの親にも紹介したいんだ」
「はい。全然大丈夫です。っていうか私会ったことありますよ」
「は?なんで?」
「前に呑兵衛横丁にご両親が飲みに来たことがあって店長さんに紹介いただいたんです。お付き合いしていること話したら、息子の事よろしくって♡」
「そ そうなんだ・・・」
何だか彼女を親に紹介するって一大イベントに緊張してたんだが・・・
うちの両親を彼女に紹介してくれた店長には感謝するけどさぁ・・・
まぁでもちゃんと俺からも紹介したいしな。
「でもまぁ俺からもちゃんと紹介したいし来週あたり少し時間くれないかな。うちの両親にも連絡しておくからさ。
それから俺も博嗣さん達に挨拶に行きたいから美香もご両親にも連絡しておいて」
「は はい。その~ 真剣に結婚とか意識してくれてて私も嬉しいです」
頬を赤くして照れてる美香は本当に可愛い。
二人でマッタリした時間を過ごしていたけど、時間が経てばお腹も空くということで、水族館からショッピングモールのレストランフロアに移動した。
「何か食べたいものとかあるか?」
「パスタとかでいいですか?私ミートソース系のパスタとか大好きなんです」
「了解。確か有名なイタリアンのお店が出店してたと思うからそこ行こうか」
「はい♪」
実は六景島は来るの初めてだし良さそうなお店は何店か調べてあったんだよな。
館内の案内図で目的の店を探し店に向かった。
さりげなく手を繋いてみたけど何だかこういうのも久々な感じがするな。
店は直ぐに見つかった。人気の店と聞いていたけど水族館でゆっくりしていたこともあり、混雑する時間帯を外れ店内にはすぐに入れた。
ホームページは見ていたけど、木目を基調としたシックな内装で手ごろな価格帯のメニューの割には高級感があるお店だ。
「素敵なお店ですね」
「そうだな。眺めもいいし思ったより落ち着いた雰囲気だな」
「食事もですが、ワインとかも美味しそうですね。でも今日は車ですもんね」
「そうだな今日は俺はノンアルだな。美香は飲んでも大丈夫だよ」
そうなんだよな。車でのドライブデートもいいけど、お酒が飲めないんだよな。。
「私だけ飲むの悪いですし大丈夫ですよ。私もノンアルで♪」
「あ、飲むといえば、俺達が初めて会ったときって美香は記憶無くすくらい飲んでたんだよね」
「はい・・・そ その節はご迷惑を。ちょっと色々あってストレス溜まり気味で」
「こうして出会いのきっかけにもなったわけだし全然構わないんだけど、過去にもそういう事ってあった?」
「過去にですか?普段は加減して飲むので・・・大丈夫なはずですが。
あ、学生の頃に梨花ちゃんと飲んだ時に一度だけ飲み過ぎて梨花ちゃんの家に泊まったことがあったくらいかな」
「その時の事って覚えてる?」
「う~ん。気が付いたら梨花ちゃんの家のベッドで寝てて、起きたら梨花ちゃんに"あんたは私以外と深酒は禁止"って叱られたような気が・・」
西村ちゃんに聞いた通りだったな・・・
「うん。これからは俺と飲む以外は深酒は禁止ね」
「え? 何でですか急に!」
「西村さんに聞いたんだよ。多分美香は覚えてないんだろうけど、美香って酔うと服を脱ぎだすらしい。前の時は西村さんが慌てて止めて寝かしつけたらしいんだけど、多分、その・・・俺達が会ったときは俺も酔ってたから止めずに一緒に寝ちゃったのかと」
「んっーーーー!!!!!」
何だか声にならない音を発し顔赤くした美香は机に突っ伏してしまった。
数分後、、、、
「ほんっーーーーとうにごめんなさい!
自分のせいなのに洋さんの事を疑ったりしちゃって」
「いや いいって気にしてないから。それより俺意外とは駄目だからな。
み 美香の裸を他の奴に見せたくないし」
「は はいもちろんです!洋さん以外の人には見せません!」
「ちょ 美香声が大きいって」
「す すみません」
美香の変な宣言で、一瞬店内の注目を集めてしまった・・・
美香はまた机に突っ伏してしまった。
もうしばらく復活には時間かかるかな
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