第8話 ペース早くないですか?
<小島さんの家>
楽しかったなぁ~
思った通り優しくて話し上手で良い人だったなぁ~
やっぱり連絡先を交換しておいてよかったよ。
それにしても・・・・"結婚してください"とか私何言っちゃってたわけ!
全く覚えてないけど本当に恥ずかしい!!!
確かに梨花の事もあって人恋しくなってたりしてたのかもしれないけど、初対面の人にこれは駄目でしょ。
相良さんが悪い人だったら、今頃どうなってたことか・・・
あ、そういえばお父さんの事も知ってたし私とも小さいころに会ってるかもって言ってたよね。後でお父さんに聞いてみよ。
お店でバイトもしてたとか言ってたしもしかしたら一緒に撮った写真とかもあるかも。
ふふ。何だか運命を感じちゃうなぁ~
そうだ、梨花にも今日の事は報告しないと!
でも時間も遅いからとりあえずメールかな。
[梨花!相良さんと会ってきたよ!凄く優しくて思った通りの素敵な人だった。何だかこの間は酔った私がプロポーズとかしちゃってたみたいだけど、とりあえず、お友達からスタートすることになりました。今度相談するから応援してね!]
送信っと。じゃそろそろお風呂入って寝ようかな。
「ん?電話?」(あっ梨花からだ)
「美香!メール見たよ。何よプロポーズって!!結婚前提のお付き合いするの?」
「え~とねぇ・・・・・」
それから私は今日の出来事とあの日の出来事を梨花に説明しちゃいました。
色々と驚かれたりしながら会話してたけど寝落ちしたのか梨花の返事がなくなって電話を切ったのが3時過ぎ。
でも何だか興奮して眠れないなぁ~
◇◆◇◆◇
<川野辺高校>
「美香先生おはようございます。 ん?寝不足ですか?」
と同僚で養護担当の三宅先生。相変わらずスタイル良いなぁ~
「えぇちょっと昨日は何だか寝つきが悪くて・・・」
「う~ん 目の下にクマが出来てますよ。今日の授業って結構予定埋まってるんですか?」
「1限と2限の後は午後まで空くかな」
「じゃぁ2限終わったら保健室来てください。ベッド貸しますので少し寝た方がいいですよ!」
「うん ありがとうね」
やっぱり寝不足はよくないよね。。。今頃眠くなってきたし。
という事で、担当の授業を終えた後は保健室にて仮眠させてもらった。
そして今は昼休み。2時間ほど寝たけど結構すっきり。
午後の授業もあるため、コンビニで買ってきていたおにぎりを食べながら1人ぼーっと昨日の事をまた思い出していた。
『相良さん・・・会いたいなぁ~ またお話したいなぁ~』
どうしちゃったんだろう私。今までこんなこと無かったのに。
でも昨日の今日で、また会いたいとか言ったら流石に引かれるかなぁ・・・
う~ん・・・でも・・・やっぱり会いたい!!
[今晩もよろしければ如何ですか?]
メールしちゃった・・・
------------------------
<株式会社ライズ 企画3課>
「西村ちゃん!俺、例の子と飲み友達になっちゃったよ!!」
「へぇ~良かったですね」
(はいはい。昨日の夜に本人から延々聞かされましたよ。おかげで眠いです。)
「本当に良い子でさ、話しやすいし可愛いし、最高なんだよね!」
「そうですか。それは大切にしてあげないとですね」
(私の親友を泣かしたら許さないよ!)
「別れ際にまた誘ってくださいねとか凄く可愛くてさぁ」
「はいはい ごちそうさまです」
(何だか美香にメロメロじゃないの・・・)
「ん?おおお!! 西村ちゃん」
「どうしたんですか?昼休みとはいえうるさいですよ」
「うるさくてごめん。早速、小島さんから"今晩もどうですか?"ってお誘いが来ちゃったよ。俺的には全然OKなんだけど昨日の今日で返事してもいいのかなこれ?」
「え!もうですか?別に受けてもいいと思いますけど、昨日7時間も話ししてたんですよね?」
(まじか 美香!そんなに相良さんに本気なのか?というか暇なのもしかして?)
「昨日は、すっかり話し込んじゃって気がついたら23:00だったからな。平日だからお開きにしたけど、話しはまだまだいけたと思うよ」
「随分意気投合しちゃったんですね。それなら、最近は溜まってる仕事も無いと思いますしいいんじゃないですか?」
(会って間もないのに何をそんなに話す事があるんだろ・・・でも、相良さんって悪い人じゃないし、ファザコンの美香ならありなのかも)
「よ~し。じゃここから川野辺まで1時間はかかるから
[もちろんOKです。それでは20:00に例の店で会いましょう]
でメール送信っと♪。何だか楽しみだなぁ」
「はいはい。じゃあお楽しみの為にも今日の仕事は早く終わらせましょうね」
「了解! そういえば今日は西村ちゃんも旦那とデートだろ早く上がれよ♪」
「ま まだ旦那じゃないですよ。婚約しただけですし」
おっ顔赤くして照れてるぞ。たまには攻めてみるかな。
「照れるな照れるな♪及川は真面目でしっかりしてるし良い奴だ。仲良くするんだぞ」
「あ、ありがとうございます・・・」
(彼の事を褒められて悪い気はしないけど、何だか調子狂っちゃうな・・・)
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