学年からハブられたぼっちが新入生の美少女後輩に凄い告白をされたら人生は変わると思いますか?
カンザキ
出会い
第1話 この告白は何かおかしい
━━━ウワ アイツ キテルヨ ━━━━━
━━━━━ヨクコレルヨナ━━━━━
━━━━ソノママコナケレバヨカッタノニ━━━━
━━━━ナンデアイツ━━━━
生 き て る ん だ う な ?
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!・・・夢か」
俺はこの夢をよく見る。この夢は俺を縛める。この夢は俺が失敗した末路だ。あぁ、早く薬飲まないと
俺は部屋にある菓子パンを無造作に取り、無理やり口に押し込んで近くにあるペットボトルの水で飲み込み、薬を飲んだ。
時計を見ると6:30となっている。
「はぁ・・・とりあえず準備するか」
俺はそう言い、学校の準備を始めた。
今日は4月13日で学生社会人ともに嫌いな月曜日だ。なんで月曜日は存在しているのだろう。なんなら毎日が日曜日ならいいのに。などと無駄なことを考えつつ、学校に到着する。
ふと、視線を感じて振り返ると、小さな美少女がこちらを見ている気がした。
勘違いだと思い直し、俺はそそくさと教室を目指した。別に俺のことが好きなのかも!とかそんな童貞みたいなことは思っていない。断じていない。え?童貞じゃないのかって?黙秘権を行使する。
俺が教室の扉を開けると、教室は静まりかえった。視線が集まる。軽蔑、嫌悪などの感情が集まっている気がする。大丈夫、これは自意識過剰になっているだけだ。落ち着け俺。
無言で席に行き、携帯を弄り始める。今の時代携帯でゲームが出来るから便利だ。友達いなくてもちょうたのしい!まじさいこー!まじ卍!と心の中で呟いた。
午前の授業が終わり、俺は荷物を持って教室を出る。こんなとこにいられるか!俺は自分のベストプレイスに帰らせてもらう!と死亡フラグを心の中で立てつつ、昼食へと向かう。別に毎回心の中で言ってるわけではない。ないったらない。
「・・・・・・ねぇ」
声をかけられた気がしたが気のせいだろう。さっさとこの廊下を出て我がベストプレイスへと急がねば。
「・・・・・・ねぇ」
グイッと手を引っ張られた。え?俺に話しかけてたの?
「どうした」
「・・・・・・ご飯・・・食べよ」
どういうことだろうか。ふと顔を見ると今朝校門で見た美少女だ。お腹が減っているのだろうか。
「購買は1階にある」
といい俺は強引にこの場を去った
「・・・・・・あっ」
それからというもの、視線を感じることが多く、その美少女に話しかけられることが多くなってきた。だから俺は親切にこの学校の施設の場所を言って去っていく。俺ってば優しさの塊すぎて泣きそう。
そして3日後の昼休み。事件は起こった。
昼休みになったと同時に荷物を纏めてさっさと教室を出て、いつも通り死亡フラグを立てようとしているとこだった。
「・・・・・・いた。今日こそ逃がさない」
あの美少女だ。誰を逃がさないのだろう。嫌な予感を感じ、俺は逃げるように反対側のドアから出ようとした。
「・・・・・・逃がさないと言った」
その美少女は俺の前に立つ。教室はざわめく。俺は不味いと感じ、その美少女の手を掴み、教室を走り去った。
少し目立ったが、人目のないところまで着く。
「なんのつもりだ」
「・・・・・・貴方がいつも逃げるから」
「俺は逃げてなんかいない。お前に学校案内していただけだ」
「・・・・・・道は聞いてない」
「じゃあなんだ」
「・・・・・・私のこと・・・・・・知らない?」
「ああ、知らないね。自分がいくら可愛いからってみんな知ってると思ったら大間違いだ」
「・・・・・・そう」
彼女は無表情ながら少しムッとした表情で俺のことを見た。いや、ムッとしてるのかこれ。表情動かな過ぎて何となく雰囲気で感じるだけか?
「それでなんか用があるんじゃないのか?」
「・・・・・・私と付き合って」
ん????????????????? 僕の頭の中にはハテナしか浮かばなかった。だがこういうのは勘違いの可能性もある。決して色恋沙汰とは限らないのだ。
「何にだ?」
「・・・・・・性的に?」
??????????????????ナニイッテンノ?え?僕の耳どっかしちゃった??
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