第77話 メリー外出す
夢の中での設定として親戚である、実在しない親戚「出雲さん」の法事に私が出席するにあたって、何故か猫のメリーを連れてゆくことになった。
動物病院以外の外出は、私の猫になって以来初めてだ。
出雲家の住所は私の地元と似たような下町にある。3代同居で息子さんが複数いるわりと大きな家族で、古風なの木造の家に住んでいる。
気さくな雰囲気の家族だ。
法事といっても故人が世を去ってからずいぶん経ち、悲しみがほぼ癒えてからのことらしい。誰も泣いたりしていなかった。
メリーをペット用のキャリーバッグから出して、家の中を自由に歩かせて良いことになった。みんな可愛いと喜んでくれたので私も嬉しかった。
一応法事だし、私まではしゃいでは失礼かもしれない。と自分に言い聞かせていた。
メリーは好奇心を発揮していろんな部屋に出入りしたが、私から離れ過ぎず迷子になることもなく、無事に帰宅した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます