第15話
「これから楽しもうッて時に、邪魔すンじゃねェ~よ……」
烏丸の手にしたナイフの刃先がキラッと光った。
「フフ…… なんだ。リンゴの皮でも
しかし馬場は余裕の笑みを浮かべた。
「ふざけるな❗❗ 今度は、あの時とは違うぜ~ー」
「どっちが、ふざけてンだ❗❗
お前の
「るっせェ…… アイツが、
やはりデリ彼女 ラブリと強奪した金の取り分で揉めたようだ。
「止めなさい。これ以上、罪を重ねるのは」
クリスが止めに入ろうとした。
だが、一瞬早く烏丸が吠えた。
「うォォ~~~ーー❗ 死ねェ~ーー❗❗」
烏丸が絶叫し地を蹴った。
ナイフの切っ先が
「くゥ…❗」さすがに馬場も真剣な眼差しだ。
スッと
「これは、殺されたラブリの分だァ~❗」
強烈なボディブローだ。
『ボゴォー❗』
ボディへめり込む鈍い音が響いた。
「うッゲェ……」レバーの辺りにメガヒットだ。
「ゲゥ~…ゥ……」烏丸は苦悶の顔で地面をのたうち回っていた。
「フン、顔面のKOは天国へ……
ボディブローのKOは地獄の苦しみだ」
馬場は転げ回って悶絶しそうな烏丸を睨んだ。
「お前のような
「フフ…… 可哀想に」オレは呟いた。
おそらく当分は血の小便が止まらなくなるだろう。
遠くの方からパトカーのサイレンが聞こえた。
これで事件の方は解決したのだろう。
だが……
またオレに厄介なトラブルが舞い込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます