第14話 アクションシーン

烏丸からすま❗❗ お前は、デリバリー彼女のラブリから【一億円オジさん】の情報を聞き出し、強盗に入る事を計画した……

 ラブリが防犯装置や防犯カメラ等を事前に壊しておいたンだろう……」


「はァ~ー❓❓ 何の事だ……」

「バックレんなよォ~❗」

 横で馬場も怒鳴った。


「お前は共犯者のラブリと共に、ハニートラップを仕掛け、ジョーカーをだましたんだ。

 その後、睡眠薬クスリ使用つかって眠らせている間に、【一億円オジさん】の屋敷に忍び込んで彼を殺害したンだ……」


「何の事だか、解らねェな……」

 まだとぼけていた。


「殺害した後、金の入ったジェラルミンケースごと盗み出し、寝ているジョーカーに握らせてケースに指紋を残した」


「フン…… 何を言ってンのか…… 

 全く解らねェ~よ……」


「その後、ラブリと分け前の事で揉めたンだろう…… 邪魔になった彼女を刺し、その凶器にも馬場ジョーカーの指紋を着け、全ての罪をなすり付けるため財布に三百万を入れて公園へ置き去りにした」


「フン……、弁護士が証拠もなしに人を殺人犯扱いか❗❗」


「ンゥ……、証拠ねェ……」

「俺がやった証拠なんて何もねェだろう」


「フフ、随分と自信があるようだが……、

 頭隠して…… 尻隠さずッてヤツだな」

「な、何ィ~……」


「顔を隠して、を隠さず❗❗

 お前のそのが動かぬ証拠だ」


「な、何だってェ……」慌てて烏丸からすまは手首を隠そうとした。

 

「今さら、ッせェよ……」

 馬場が軽くストレッチをしながら俺たちの前に立った。


「アクションシーンは頼んだぜ❗❗」

 素手の喧嘩では馬場には勝てない。


「フフ、争い事は護衛役オレに任せておけよ❗❗ シンゴ君❗❗」

 相当、腕には自信があるようだ。


「ちィ~」烏丸は隠し持っていたナイフを取り出した。

「キャァ~ーーー❗❗❗」

 また半分裸の美少女が悲鳴をあげた。

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