第7話 山村健太
「
またクリスが間に入って口添えをしてくれた。
彼女がいなければ、さらに厄介な事になっただろう。
「な、マジかよ……」
山村健太はオレを
「シンゴ君❗ 助けてくれよォ~❗❗
俺は、ラブリなんてデリ
馬場は泣きながら
「ンゥ…、彼は任意の取り調べですよねェ。
どう言う
「チッ……」山村警部は舌打ちをした。
「
クリスも詳しい事情を聴きたいようだ。
「フン…… ま、良いだろう…… まず今、世間を騒がせている『一億円オジさん』の
「ええ、その
けど、それがどうして
「フゥ~ン」
山村は、ふて腐れたようにそっぽを向いた。
「俺は何度も、そんなラブリなんて知らないッて、言ってンのにィ……」
馬場は情けない顔で助けを求めた。
「
クリスも説明を続けて欲しいみたいだ。
「ああ、解ったよ。フン、指紋が出たンだ」
「え、指紋が…… どこからです」
「ジェラルミン ケースだ❗❗」
「え、ジェラルミンッて……
一億円が入っていたと言うヤツですか」
どうも雲行きが怪しくなってきた。
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