第92話 豚ニラ炒め(3)

 

 厨房の方から声が聞こえると、シャルと入れ替わるようにカウンター席の方に戻っていたクリスが返事をした。

 そして、シャルと入れ違いで料理が運ばれてくる。


「おまたせしました、豚ニラ炒めの定食です」


 ことりと音を立てたあと、リックとイゴルの前に丸盆がするりと差し出される。


 いつものように、左手前には飯茶碗、右手前には味噌汁椀。奥に主菜である豚ニラ炒めが丸い皿に盛り付けられている。ニンニクとニラを炒めた美味そうな香りがゆらゆらと漂ってくる。

 出てきた料理をじいと見つめたリックは、くんくんと鼻を鳴らしてその匂いを嗅いだ。


「おお、美味そうだ。この白い粒は?」


 イゴルは炊きたてで、白くツヤツヤと輝く白いご飯を指して尋ねる。


「ごはんという穀物を水で炊いたものです。シュウさんの国ではパンの代わりに食べるものです。

 最初に右手前にある味噌汁、次にその白いごはんを食べてるのがシュウさんの国のマナーだけど、そこはそんなに気にしないでいいわ」


 そんなクリスの言葉とは裏腹に、リックは左手に味噌汁椀を持つと唇に口縁をあててズズと中身を啜る。


「お、今日の味噌汁はとろりとしていて美味いな」


 リックは率直に感想を述べる。


「そうなの、すり下ろした『蓮根』が入っているの。では、ごゆっくり」


 イゴルはリックの真似をして味噌汁椀を左手に取ると、その中身を確認した。

 装ってから時間が経っているので味噌と出汁が分離しているが、その表面には砕いた蓮根と小口切りにした白ネギが浮いていて、底にはすり下ろした蓮根が横たわるように沈んでいるのが見える。

 イゴルは右手に木匙を持つとそっと味噌汁をかき混ぜ、口縁を唇にそっと押し当てて啜った。

 ズズズッという音とともに、先ずいりこ出汁と味噌の香り、小口切りにしたネギの香りがイゴルの口の中に流れ込んできて、鼻へと抜けていく。そして、口縁から味噌汁と砕いた蓮根やネギが入り、遅れてとろりとした蓮根のすり流しが入り込んでイゴルの舌を包み込む。出汁と味噌の旨味と塩味に加え蓮根の優しい甘みが口いっぱいに広がると、体に染み込んでくるように感じてしまう。そして、砕いた蓮根がシャクシャクといい歯触りを楽しませ、ネギは噛んだ時に鮮烈な香りをぱっと広げてイゴルを飽きさせない。


「美味い! なんて美味いんだ……」


 イゴルはゴクリと味噌汁を飲み込むと、興奮気味に声をあげた。

 その声にリックは身体をピクリとさせると、ジロリとイゴルの顔を睨めあげる。

 だが、イゴルはそんなことお構いなしだ。全くリックの視線に気づくことなく、木匙を持って飯茶碗の白いごはんを掬う。まだ炊きたてで艶々と表面を輝かせ、ふっくらと炊き上がった白いごはんを目の前に持ってくると、イゴルは躊躇なく口の中へと放り込んだ。

 炊き上げる時にできる甘く焦げたような香りがふわりと鼻に抜けると、イゴルはそれをそっと噛む。

 むちりとした米粒は水分を多く含んでいて、少し弾力が残っている。

 口の中に入れてしまえば基本は無味無臭に近い白いごはんは、噛むほどに自然な優しい甘さを出して喉の奥に逃げていく。


「ほう……」


 イゴルは感心したような声を出す。

 普段、イゴルが取り扱っている大麦や陸稲は粥にして食べるのだが、この米は違った食べ方なのだ。

 大麦で同じ調理をしたらどうなるだろう……などとイゴルは考えながら、主菜へと目を向ける。


 見た目はふわりと焼いたスクランブルエッグ状の卵が上にてろんとかかっていて、豚とニラの炒めものが視界に入るわけではない。ただ、少し開いた隙間に緑の葉がチラリと見える程度だ。


「うまいっ!」


 突然、前に座っているリックが声をあげたので、今度はイゴルがピクリと身体を硬直させ、じとりとリックを見つめた。

 リックは先ほどのお返しのつもりなのか、気づかないふりをして主菜の豚ニラ炒めに箸を伸ばしている。

 思わず声にでるほど美味いものなのかと興味を惹かれたイゴルも、初めて食べる豚とニラの炒めものに手を伸ばす。


 表面を覆っている卵の中央に木匙を入れると、表面がふるりと震えたと思うとすぐに白い湯気が立ち上る。

 その白い湯気には先ほどから漂っているニンニクとニラがもつ食欲をそそる香りがたっぷりと含まれていて、イゴルの鼻腔を通り抜ける。

 ただ、まだ焼いた卵を割っただけだというのに、イゴルの口に涎が溢れ出て埋め尽くす。

 絡み合ったニラと薄切りの豚バラ肉が醤油や酒、鶏ガラスープなどで味付けされたタレに浸かっているのが焼いた卵の下に見える。


 単純に中央へと木匙を入れてしまったので、イゴルはこのままでは食べづらいことに気が付き、一口大になるよう別の場所にも木匙を入れた。そうして木匙の壺に豚肉とニラ、卵がそれぞれ入った状態を作り上げると、自分の口の高さまで持ち上げる。


「ゴクリ……」


 口の中に溜まっていた唾液を飲み込むと、イゴルは木匙を口へと運んだ。


 ニンニクとニラの香りがほどよく主張して口の中に広がり、最初に鼻へ抜けていく。だが、その風味には豚バラの脂身から出る甘さを含んだ香りや、焦げた醤油のカラメルのような香り、日本酒の旨味を含むふっくらとやわらかい香りが隠れていて、角がない。

 シャクシャクと音がするニラの歯触り、豚バラ肉の脂身はとろりとしていて、赤身はしっとりと柔らかい。そこに半熟でふわりとした卵が加わり、それぞれの食感を楽しむことができる。

 炒めるのに使ったごま油と豚バラ肉から溶け出した脂が混ざり合い、そこに醤油と日本酒の旨味が加わっていて、それを同じ油分を含む卵がまとめ上げている。

 赤身の獣臭さのようなものはニンニクや生姜、ニラですっかりかき消されていて、肉本来の旨味が噛むたびにじわりと溢れ出してくる。


「うおっ! これは美味い!」


 口に入れた豚ニラ炒めを飲み込むと共に、イゴルは声に出して感想を述べる。


「だな……ここの料理は毎回違うものが出てくるんだが、どれも美味い」


 イゴルの感想にリックが賛意を示すと、それがこの店の料理に対する賛辞へとつながっていく。

 リックは毎日ここに来ているわけではないが、少なくとも彼が口にしたもののなかでハズレはなかったのである。


「こういう味の濃い主菜は口に入れたらすぐに『白いごはん』を追いかけるように入れるといい」


 この店の客という意味での先輩として、リックはイゴルに美味しい食べ方を教える。

 イゴルにとっては初めての店で、初めて食べる料理である。その是非までは判断できる状況ではないのでやってみるしかない。

 リックに言われたとおり、イゴルは木匙に主菜の豚ニラ炒めを掬って口に運び、二回、三回と噛むと、濃厚な味が口の中に広がる。

 そこで慌てて飯茶碗に盛られた白いごはんを掬って口に入れると、もぐもぐと下顎を動かす。


 イゴルは不思議に思っていた。

 とても味の濃い主菜であるのは確かだが、白いごはんを口に入れてもその存在感が薄れることもなく、寧ろ量が増えて口いっぱいに広がったように感じる。そして最後に白いごはんの仄かな甘味を残して喉の奥へと消えていく。


 しっとりと水分を含んだ白いごはんはパンと比べて飲み込みやすいのだが、それでも量を食べていれば汁物が欲しくなる。

 左手に持っていた飯茶碗を置いたイゴルは、味噌汁椀を取って汁を啜る。

 濃厚なニンニクとニラの香りに少し飽きてきたところに、いりこ出汁の香りがふわりと広がる。


「ほぅ……」


 イゴルは宙を見上げ、息を吐いた。

 今日の味噌汁は蓮根のすり流しが入っているが、脂質が少ない。

 味噌や蓮根はほとんどが水分と炭水化物だ。いりこ出汁もほとんどが水分なので、こってりとした豚ニラ炒めとは対照的な味の構成だ。

 それが怠くなったイゴルの舌と鼻をリフレッシュさせ、心と身体にじわりと染み込んでいった。


 イゴルが視線を落とすと、そこに座っているリックは小鉢に盛り付けられた漬物をつまんでポリポリと音を立てている。


「これはここの店主の国で作られる『漬物』なんだそうだ。舌を休めるのにいいぞ」

「ほう、そうなんですね。えっと……『胡瓜』に、これは『大根』でしょうか? こっちの野菜は……」


 イゴルは初めて見る白菜を指で摘む。地球の場合、欧米では中国キャベツとも呼ばれる野菜であり、マルゲリットやその周辺では出回っていないのでその珍しさに手が出た感じだ。


「お待たせしました、おかわり用のごはんなの」


 木のお櫃を持ってシャルがやってくると、リックの方に先ず差し出す。そして、慌てて厨房の方へと戻る。


 イゴルはそのまま摘んだ白菜の浅漬けを口に放り込む。

 クセの少ない葉の香りがふわりと口の中に広がり、噛むとジャクジャクと音を立てる。白い茎の部分からは漬け込む時に加えた昆布と塩の旨味が溢れ出ると、輪切りにされた唐辛子がピリリとアクセントになっていて、舌の感覚を食べ始めたときのような感覚に引き戻してくれる。

 これはマルゲリットでよく食べられるピクルスのような酢漬けとは異なる技法で作られていて、イゴルにとってはちょうど良い味付けであった。


「ああっ……これも美味い」


 はじめて食べた日本の漬物はイゴルの舌に合ったようだ。

 だが、もう一切れ白菜を摘んで食べると、豚ニラ炒めへと箸――木匙だが――を向けた。


 豚肉とニラ、卵をまとめて掬うと口に運び、二回、三回と噛み、追いかけるように白いごはんを掬って頬張ると、イゴルはとても幸せそうにモグモグと口を動かし、味噌汁をズズと啜り込む。


「おかわり用のごはんなの。ごゆっくりどうぞなの」


 シャルがイゴルの分のお櫃を持ってきた。

 リックが何やら話しかけると、シャルは笑顔をみせて言葉を返しているが、イゴルはそれどころではない。空腹で倒れるほど腹を減らしていたのだから、とにかく食べることに集中しているのだ。


 モシャモシャと顎を動かして食べるイゴルの姿を見ると、シャルはペコリと頭を下げるとカウンター席の接客へと戻っていった。


 またニンニクとニラの香りや油の味に飽きてきたイゴルは、胡瓜の醤油漬けを器用に木匙で掬って口に入れる。

 先ほどの白菜の浅漬けとは異なり、カツオと昆布で引いた出汁、醤油の風味に加え、少し甘みを感じる香りや生姜の木のような清涼な香りが広がると、パリポリとした歯応えに調味液の甘さや輪切りにされた唐辛子の辛さがピリリと舌を刺激し、またニンニクやニラの香りに飽きた鼻が癒される。


 イゴルは知らず知らずのうちに、豚ニラ炒め、白いごはんの順に頬張り、味噌汁を飲んだら漬物を食べるというルーティンとなっていることにも気づくことなく食べ続けている。


 実は血糖値が極度に下がった状態で一気に食べると急激に血糖値が上がりすぎて、膵臓が悲鳴を上げインスリンの分泌が間に合わなくなることがある。その結果、高血糖状態になって糖尿病を発症することがある。

 前日の昼から食事をせず、荷車の修理や倉庫整理のような肉体労働をした後のイゴルのような場合、ガツガツと食べるのは危険といえる。


 飯茶碗の二杯目を食べ終わる頃、イゴルの皿には二口ほどの豚ニラ炒めと、味噌汁と漬物が少し残っていた。

 イゴルはシャルが置いていったお櫃の蓋をとって中を確認すると、まだ白い湯気が出るごはんが残っている。イゴルは飯茶碗に白いごはんを半分程度装うと、お櫃に蓋をした。

 店に入って二〇分程度が経過していて、そろそろ腹が膨れたとイゴルは感じていたのだ。


 シュウが最初にチョコレートを舌下で溶かすように促したのは、最低限の糖質を最も吸収されやすい方法で先に取り込ませ、ある程度血糖値を上げておくことが目的だったのだ。

 その効果がこの時間になって出てきたのである。


 イゴルは装った飯茶碗をそのままに、木匙で豚ニラ炒めを掬って口に運ぶとまた白いごはんを口に入れて咀嚼すると、漬物を齧って味噌汁を少し啜り、最後の一口を食べるべくまた豚ニラ炒めに木匙を伸ばす。


「ふぅ、満足、満足だ……」


 食べ終えたあと、少し膨れた腹を右手で擦りながらイゴルは声を漏らす。

 そこに熱いお茶を急須に持ってクリスがやってきた。


「具合はどうです?」


 クリスはリックとイゴルの順に湯呑に熱いお茶を注ぎながら尋ねる。


「まだ動いていないのでなんとも言えませんが……」


 イゴルはここで朝食を楽しんでいただけなので、歩いたり走ったりといった動作ができるまでに回復しているかはわからない。

 この店に入った時点でイゴルの身体にはブドウ糖やグリコーゲンが枯渇に近い状態だったのだが、シュウが食べさせたチョコレートと朝食で血糖値は適度に上がっているものの、四人がけのテーブル席に座ったままではわかるわけがない。


「まぁ、お腹いっぱいになったからといって、すぐに動けるかといえばそうかもな」


 クリスとイゴルの会話を聞いて、リックもその中に入ってくる。

 飯茶碗に残った白いごはんにクリスが注いだ熱いお茶を流し込み、箸でそれを崩すように混ぜ合わせると漬物を齧りながらフウフウサラサラと口の中に流し込む。

 クリスはそんな食べ方を教えたことがないが、リックも他の客が食べるのを見ていたのだろう。

 それよりも、クリスは領主の娘としてリックに聞いておきたいことがある。


「ところで、イゴルさんのように門限に間に合わなかった人の中で、門に入ってから倒れる人っているの?」

「いや、だいたいの商人は多少は食べるものを残しているからだいじょうぶだ。

 ただ、この街にくるまでに何日も足止めを食らってたりすると途中で食べてしまうこともあるんだ」


 リックがその箸をとめてクリスに返答する。


「わたしも、荷車の車輪が壊れなければ間に合うはずだったのです」

「荷車は行商人にとっては大事な商売道具だろう? その手入れを怠っていたんだから自業自得だな」


 イゴルが自分も足止めを食らったひとりであると主張するのだが、リックがそれは遅刻の言い訳にならないと切り捨てる。


「オレが言う足止めっていうのは、大雨だとか、崖崩れのことだよ。いくら頑張ってもどうにもならないことだろう?」

「そう言われてしまうと……」


 リックが続けた言葉にイゴルは返す言葉もない。


「じゃあ、農民や狩人はどうなの?」

「街に住む農民や狩人などは門限に間に合わないなんてことは滅多にないな。いや……朝に帰ってくるヤツもいるな……」


 クリスが話の矛先の向きを変えるように質問を変えた。

 だが、リックには街の住民が門限に遅れて入れないという事態になったのをこれまでに見かけたことがない。

 街の住民なので、門限に遅れないように生活しているのもあるだろう。


「街の住民であれば避難小屋を使っているのでしょう。嵐がきても避難小屋なら安心ですからね」


 イゴルの話によれば、マルゲリットの周辺には街の住民により作られた避難小屋がいくつかあり、そこには数名であれば宿泊できる程度の寝具が揃えられているらしい。食事については畑の収穫物や捕まえた動物、木の実などがあるので困ることはないという。

 農民の場合は最初からそこに宿泊して集中的に畑仕事を済ませる者もいるらしい。

 ただし、イゴルのような行商人はマルゲリットの住民ではないので使えないという。


「じゃ、門の外で朝を迎えた人には何か甘いものを食べられるようにすればイゴルさんのように倒れる人もいなくなるってことかしら?」

「それはそうだが……どうするつもりだ?」


 クリスがリックとイゴルに確認するように尋ねると、リックは不機嫌そうに返事をした。


 クリスとしては住民は低血糖症に対する充分な知識がないことがわかっているし、同じような症状で倒れた人が何も手当されずに亡くなるようであれば、看過できないのだ。

 一方、門限に間に合わないのは自己責任であると考える門兵の立場にすれば、その遅れてきた者に何かを与えるなど余計な仕事が増えるだけだ。

 それに、街の住民でも砂糖を使った甘いものを食べられるのは貴族とごく僅かな富裕層だけである。門限に遅れた者に甘いものを与えるなどということに税を使うのであれば、自分たちの給料を上げてほしいと思ってしまう。


「そうねぇ……父と考えることにするわ」

「ああ、そうしてくれると助かる。あと……」


 リックはとても言い辛そうに頬を掻くと、意を決したような面持ちで続ける。


「今日はアレ……アレはないのか?」

「――ア、アレ?」


 クリスはリックの言っていることがわからない。心底わからないといった表情でリックに聞き返した。


「ほら、あの泡のシュワシュワした……」

「今日はダメですよ。イゴルさんもいるでしょ?」


 クリスの言葉にリックはガックリと肩を落とすと、ガタリと椅子を引いて立ち上がる。


「じゃ、明日だな……」

「ありがとうございました」


 リックはテーブルの上に大銭貨を置いて立ち上がると、クリスが礼を言う。

 イゴルはリックとクリスが何のことを話しているのかわからなかったが、リックが帰ろうとしていることは理解したようだ。


「あ、あの――リックさん、ありがとうございました」

「おう、気にすんな」


 リックがヒラヒラと手を振りながら店を出ていく。

 イゴルもそれを見て大銭貨をテーブルに置くと立ち上がると、クリスに向かって礼を言う。


「ごちそうさまでした。そして、ありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました。またいらしてくださいね」


 イゴルはふらつくこともなく立ち上がると、危なげなく歩き、店を後にした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る