第3部 桃園の死闘

第48話 開戦

   -48-


「樹様、蘭子、参りますわよ」


 鈴が顔を赤らめ場を取り繕うように号令をかける。

 岩井と鈴のやり取りを見ていた蘭子の肩からは力みが消えていた。彼女は、やれやれと言って気を取り直し朱鬼を見定めると、次に樹と鈴の位置取りを確認するように視線を動かす。先ずは蘭子が飛び出していった。


 折からの月光により参道には薄明かりが差す。赤い髪が舞うと、光る真紅の瞳が薄闇に真っ赤な光の線を残す。素早く懐に黙り込んだ蘭子は朱鬼の間近で猛炎を放った。蘭子の動きは速く、避ける間もなく朱鬼は炎の直撃を喰らって後退った。


「うぬぬぬ」


 朱鬼が全身を燻ぶらせ細い煙を上げて呻きを上げる。

 間を置かず、鈴は銀の矢の乱れ打ちを仕掛けた。朱鬼は五月雨の幾つかを消し去るが全てを躱すことが出来ずにその身に受けた。


「樹様、右からです! 朱鬼の右側の動きは鈍い!」

 

 すかさず鈴の指示が飛ぶ。

 連携を図って突撃していた。樹は太刀を真横に構えたまま朱鬼の直前で急反転をみせ右側から斬撃を放った。

 緑青色の髪がふわりと揺れると、掬い上げるようにして切り上げた樹の太刀が朱鬼の身体に届く。手ごたえがあった。朱鬼の右腕が髙く跳ね飛んで空中で消えた。


「ぐぐぐぐ、小童こわっぱどもがよもやここまでやるとは……。しかも加茂樹、そなたまでこのように力を示すとは、これはとんだ計算違いじゃ。これではわしのはかりごとが成らぬではないか! うぐぐぐぐ!」


 朱鬼は怒りに震えた。


「終わりですわ! あなたの力など、どうやら先程の化け物ほどもない。それに今の樹様の攻撃により片腕も失った。覚悟なさい!」

「むむむむ、これまでか。これ以上は……」

「どうやら観念されたようですね。では玄眞様の仇と、これまで散々と皆を騙してきたことへの責めを受けて頂きます!」


 言うと鈴は槍を生み出し朱鬼に放った。

 銀色の槍が一筋の光を残して走ると直後、朱鬼の腹を突き抜けて串刺しにする。


「今です!」


 掛け声と共に駆け出した樹が朱鬼の懐で太刀を走らせて後ろにすり抜けると、そこに蘭子の炎撃えんげきが浴びせられる。たちまちに朱鬼は炎に包まれた。

 立ち上る火柱の中で黒い人影が揺れて消えた。


 ――しかし、その炎の中に新たな人影が生まれ出る。


「くくくく、あははははは!」


 大きな笑い声とともに炎が揺れた。


「な、なんだ!」

「こ、これは、これはどうしたことですの!」


 蘭子と鈴が漏らす驚愕の声に樹も違わず身を強張らせた。樹の背中を汗が走る。本性を現した朱鬼の鬼気に当てられ全身が粟立っていた。


「これだ! この感じだ、あの時感じた気は。……これが」


 炎の中で消えたはずの朱鬼は余裕を見せて笑っていた。その姿は玄眞であった時よりも倍以上大きかった。


 瞬時に朱鬼に吸い込まれるようにして炎が消えた。

 炎光が去ったその場所に僧衣を纏い袈裟を掛けた僧侶が現れる。

 怒濤の気勢を放つ敵が笑う。僧の黄色い瞳は爬虫類に似て瞳孔が狭い。肌は毒々しい血の色をしていた。


「こ、これが、朱鬼。朱鬼とはいったい……」


 鈴の声が震えていた。


「鈴ちゃん!」


 樹の呼びかけに、ハッとして鈴は我に返る。


「大丈夫だ! 少しあいつの気に当てられただけだ。僕達ならやれる」


 大丈夫だと声をかけたものの、樹に自信があったわけではない。その時、樹は赤月の桃花との会話を思い出していた。赤月の桃花は言っていた。朱鬼は本命ではないと。ならばこの戦いの先にはまだこの朱鬼よりも大物がいるということになる。樹は、このようなところで立ち止まってはいられないと思うと同時に、対抗心を燃やしていた。赤月の桃花は朱鬼の事を問うた樹に対して、まるで歯牙にもかけないふうであった。ならば自分にもやれると樹は思う。


 気は急いていた。心中には危惧していることがあった。自分達に与えられた時間はそう多くない。この戦いの際中にもそれは起こりうる。いつ何時、鬼姫となった唯が姿を現すか分からない。状況が複雑になればなるほど事態の収束は難しくなるだろう。樹は決着を急いだ。


「おおおお!」


 即座に動いた。切先を朱鬼に向け樹は切り込む。狙うのは朱鬼の心臓。確証はないが敵が人型である以上そこが急所であるとして狙いを定めた。しかし、樹の太刀があと数ミリで朱鬼の心臓に届くというところで、敵は影を残して消える。

 樹は朱鬼の気配を辿った。敵をすり抜けた樹は、直ぐに片足を踏み出し踏ん張って体勢の崩れを整えると反転して朱鬼を追った。樹の太刀はすぐさま視覚が捉えた朱鬼の胴を払った。今度も太刀はもう少しというところで届かない。歯を食いしばって追いすがる。朱鬼の動きは速い。それでもついていく事が出来た。

 逃れる朱鬼を追い、切先を素早く返して斬りかかる。樹は全力を挙げ繰り返し攻撃を仕掛けていった。縦横に切っ先が踊る。振り向き様にも薙ぎ払い連撃を放った。

 しかし、どれだけ追って手数を繰り出しても樹の太刀は一向に朱鬼に届くことはなかった。


 ――そうだ右だ! あの時朱鬼は右腕を失ったはずだ!

 

 先に斬り落としたはずの腕はもう生えていたが、しかし失ったものをそう簡単に取り戻すことなど出来ないであろう。一筋の光明を与えるようなその閃きをもって樹は状況の打破を狙う。朱鬼の右側に回り込むと樹は大きく振りかぶって上段から袈裟懸けに太刀を振り下ろした。


 痺れる腕。重い金属同士がかち合うような鈍い音がすると太刀は宙で止まった。

 今度の手ごたえは、まるで硬い岩に太刀を打ち付けてしまったような衝撃を樹に伝えていた。

 見れば朱鬼の右手は雑作もなく樹の太刀を受け止めていた。太刀と腕が交差するその隙間から朱鬼の嘲笑う顔が見えた。


「くそっ、素手で止めるのか」

「なるほど。まだまだ先代とまではゆかぬが、なかなかの太刀筋をしておる」


 笑う朱鬼に握られたままの太刀は微動だにしなかった。

 朱鬼が動く。太刀を掴んだままの朱鬼は身体を樹に向けると、左の拳を樹の腹に見舞った。


「ガハッ!」


 一瞬にして景色が飛んだ。樹の視界は暗くなり、空の胃から吐き出された吐しゃ物がそのまま地に降った。朱鬼の拳の衝撃をまともに喰らった樹の足から力が抜ける。朱鬼に太刀を握られたままの樹はそのまま宙に吊り下げられるようにして脱力してしまう。太刀を握る手から力が抜けると樹はそのまま地面に落ちた。


「狙いは良かったの。じゃが玄眞であった時の儂の右腕はとうに先客にやられておっての、しかもあれは仮初めの腕であるからして、あのようなものが失われたとてなんの障りもないのじゃ。惜しかったのう、加茂樹」


 痛みに耐え顔を上げて朱鬼を睨んだ。樹を見下す朱鬼は、手にしていた樹の太刀を事も無げに蒸発させてニヤリと笑った。


「樹!」


 蘭子が樹に向かって飛び出すと、直ぐに鈴は蘭子が作ったその死角から攻撃を繰り出す。その隙に蘭子は樹を救い出した。


「大丈夫か! 樹」

「蘭子、気を付けろ、あいつは……強い」

「ああ、分かっている」


 樹の目を見て一つ頷き、蘭子は朱鬼に向かっていった。

 その蘭子の背を見送りながら樹は呼吸を整えた。膝に手を当てながら再び立ち上がった。

 鈴が朱鬼と対峙をする。鈴が無数の銀の槍を放ったのが見えた。だが、朱鬼の頭上から降り注いだ鈴の全力の攻撃は、朱鬼が作った半球状の障壁に止められてしまう。銀の槍は何とか障壁を破ろうとしたが、時を置かずして全てを溶かされて消滅した。


「鈴! 下がってろ!」


 掛けられた声に鈴が頷く。蘭子は鈴が引いたところを横目でチラリと見て、炎を纏った拳を朱鬼に突き入れた。

 先の戦いの数段上をいく動きを蘭子は見せる。その蘭子の攻撃は時折り朱鬼の体を捉えた。それでも朱鬼にダメージを与えることは出来なかった。

 堪らず蘭子は渾身の力で大きな炎を放って朱鬼を焼こうと試みるが、いくら炎で朱鬼を囲っても、敵はその炎の中で悠々として顔を澄まし余裕を見せた。


「このわしに火などは効かぬのじゃよ、火などはの。クククク、愉快じゃの」


 蘭子は徐々に根負けをするようにして息を切らせていった。その疲労は蘭子の髪と瞳から紅い力を失わせていった。蘭子が普通の少女の姿に戻っていく。


「どうした神薙ども、これで終わりか? ふん、他愛もないのう、古の巫女どもはもうちょっと骨があったぞ。まぁ、五行を司る神薙といえども、目覚めたばかりというのではこんなものかの。さてと、儂が用事があるのは加茂樹だけである。そろそろ遊びもにも飽きた。白の巫女と赤の巫女には忌んでもらおうか」


 ニタリと笑う朱鬼が両手を広げて蘭子と鈴ににじり寄る。朱鬼の両手には邪気を漂わせた紫の炎が立ち上っていた。


「思い通りにはさせませんわ。私は陰陽五家の軍師白雉!」

「おお、まだ強がるか。それはよい心意気じゃがの、儂はあの時に教えたはずじゃぞ」

「……あの時?」

「お主等、学んだであろう? 相克そうこく相生そうせいじゃよ。所詮は今のお前達では話にならぬということじゃ」

「な、なんだと!」


 普段の姿に戻っても蘭子は意気を上げて朱鬼を睨む。


「蘭子、お待ちなさい」

「……鈴」

「確かにあいつの言う通りなのです。あの耐性、あいつの属性はおそらくは火。だとすれば蘭子とは同属、そして樹様はあいつに力を吸われ、私は相克によって相手に分を与える……」

「おお、流石は白の巫女じゃ、話が早いの。でどうする? 何ならもう少し遊んでやってもよいぞ」


 朱鬼は、両手に灯した炎を消してニヤリと笑うと巫女らを狙って前に出た。

 狙われた蘭子と鈴は、なんとか対抗しようとしたのだが、二人共に遊ばれるようにあしらわれた。


 樹らは追い詰められていく。朱鬼の甚振いたぶりは、何の呪力も使わずに体技だけで行うただの暴力であったが、朱鬼のその凶暴な攻撃に三人は成す術もなく蹂躙されていった。


「どうじゃ加茂樹、悔しかろう? どうじゃ、このままではこの者達は死んでしまうぞ」

「……」

「どうする? 最早、神薙の力ではどうにもなるまい。それならば、その内に眠る鬼の力に身を委ねてみてはどうじゃ? 良いものぞ鬼は。心地よいぞ鬼の境地は。その力ならば儂を倒せるやもしれぬぞ。どうじゃ!」


 全身に痛みがあった。あれだけの攻撃を受けてまだ五体が繋がっていることが不思議なくらいだった。目も霞む。もうダメなのかと度々に心が折れそうになった。しかし樹は思う。朱鬼の目的は自分の中の鬼である。

 甚振いたぶる様子を見せつけて心に怒りを誘うのも、追い込み鬼の力を欲しがるように仕向けるのも、全ては樹の中の鬼を目覚めさせることが狙いである。分かっていた。


「お前の思うようにはならない。僕は鬼になどならない!」

「つまらぬ強情よな……。では少々、趣向を変えるとしよう」


 朱鬼は手を翳す。途端に蘭子と鈴の体は空中で磔になった。二人の身体を紫の炎が包み込んだ。業火に焼かれた二人の口からつんざくような絶叫が上がった。


「直ぐには殺さぬよ。積年の恨みも募っておるでの。ジワリ、ジワリと苦しめてやらねばの。ヒヒヒヒ」


 ボロボロになった体をなんとか起こして立ち上がる。樹は朱鬼に近づいていき拳を向けた。だが、足をもたつかせ、体をよろけさせながらの力無い攻撃は既に戦えるものではなかった。

 朱鬼は弱った樹を軽くあしらう様にして背の方に回り蹴りを入れ、倒して足蹴にした。


「どうした、これで終わりか? 違うであろう、お前の中には鬼の力があるではないか、すがれ、委ねろ、怒気のまま、本能のままに振る舞えばよかろう」


 朱鬼は何度も樹の背を踏みつけ侮蔑と誘惑の言葉を繰り返した。


「うう……」


 奥歯を鳴らし砂を掴む。樹は意識が途切れそうになるわが身をなんとかして堪えていた。

 立ち上がらねばならない。家族を救う為にも、ともに戦う仲間を救う為にも、ひたすら無事と救出を願ってきた妹の唯を救う為にも。

 しかしどうすれば良いのだろうか、自分の木性の力では火の属性に対抗出来ない。

 手には敵に抗う為の武器もない。いや、そもそもその武器でさえ鈴にあつらえてもらったものであり樹は敵に対抗する手段を未だに何一つ生み出せてはいなかった。


 ――武器……。何か、何かないのか……。朱鬼に対抗出来る武器が……


 考えても無力を思い知るだけであった。今はもうなぶられている体に痛みさえ感じなくなってきている。このまま自分は何も出来ずにここで死ぬのか。そう思った時、這いつくばる樹の耳がうなる遠吠えと地を駆ける獣の足音を捉えた。


 おぼろげにその獣の足音がする方向を探す。樹の目は境内の方に向かった。

 

「――シ、シロ……」

 そこにはこちらに向かって駆けてくる飼い犬の姿があった。

 その様子を見て、なるほど流石は忠犬などと言ってはいられない。今更頑張ってくれても、この状況に対して只の飼い犬に何が出来るものでもない。気持ちは有り難いが唯の大切にしていた飼い犬をここで失うわけにもいかない。


「シロ……来るな……お前が来てもどうにかなるものじゃない……」


 しかしシロはそのような樹の気持ちに構う事なく勇んでこちらに向かってくる。


「バカだな……シロ……やっぱりお前はバカ犬だ……」


 盲目に走ってくる忠犬を見て、血と砂にまみれた顔が苦く笑った。


 ――何やら棒のようなものを咥えてやる気満々のペット。緊迫した状況にそぐわないそのペットの気迫が樹の心を窮状から逃避させ笑いを誘った。そんな樹の頭の中に声が響く。


『バカ犬とは聞き捨てならんな。我は犬ではない。狼ぞ! それに列記とした神である』

「――な! なんだ!?」


 頭の中に響いた声に思わす目を見開いてシロを見る。いやしかし……そんなことがあるはずもない。あれは犬だ。


『だぁーかぁーら、犬ではないと申しておろう! この、バカ桃花!』


 また樹の頭の中にシロの言葉が響く。


「――不味いな……とうとう犬が話しかけてくる幻覚まで……」


『……うううう、この虚け者が! ほれ! 持って来てやったぞ』


 傍に駆け寄ってきたシロは樹と朱鬼の間に割って入り敵を睨んだ。

 そうしてシロは、朱鬼を牽制しつつ振り向き、口咥えて持ってきた棒を徐に樹に差し出した。

 シロが加えて運んできたそれは普段から祭事で使われていた太刀であった。

 飼い犬に促されるようにして樹は差し出された太刀を手にするが、それでも気持ちは呆れたままでシロに声を掛ける。


「おいおい、シロ、そんな神楽の小道具で一体何をさせるつもりだ、遊びじゃないんだぞ」


 樹の言葉に飼い犬は目を細めて呆れ果てた。


「――まったく……どこまでもバカじゃなこやつは……」

「な! なんだ! い、犬が、本当に喋った!」

「おい! バカ桃花、何度言えば分かる! 我は犬ではない! オ・オ・カ・ミ だ!」


 樹の驚く声に、シロはフンとそっぽを向いた。

 飼い犬のシロの口から人語が発せられたことを受けて、ついにこれで終わりだと樹は思った。


「久しいの、朱鬼」

 シロが朱鬼に話しかけた。朱鬼がシロを見て不敵に笑みを浮かべる。


「よもや、とは思うておったのだがの。そのように飼い犬の姿で現世うつしよを偽っておったとはの」

「フンッ!」


 馴染みの者同士が久方ぶりの対面を果たしているようなその様子を不思議に思う。樹はただ漠然としてシロと朱鬼が睨み合う光景を眺めていた。


 口の裂けた鬼を倒し、次に祖父に化けた赤い鬼と対峙することになった。そして今、自分達が成す術もなく敗れようとしていたその時、人語を語る飼い犬までが参戦してきた。

 不可思議に嵌まりこんだ一連の出来事は、これまで生きてきた人の世ではあり得ないことであった。

 その普通ではあり得ない光景を散々と目の当たりにし、次々と直面していく出来事が樹を深く飲み込んでいく。

 自分が抱えている定めとは一体何なのだろう。樹は考える。しかしいくら考えてみてもその不可思議の底はまだ深く全く見通す事など出来なかった。


 樹は赤月の桃花の言葉を思い出した。「全ては時の必然である」

 手にする神楽の太刀を見た。それはただの小道具であるはずなのに、何故か遠い昔からこの太刀に覚えがあるように思えた。太刀がまるで身体の一部であるような気がしていた。

 シロが運んできた太刀からは確かに力を感じる。自分が太刀に触発されて気力を取り戻してきている事にも気付いた。


 ――これが、この太刀が僕に力を与えてくれているのか……。この太刀は一体何なのだろうか……。


 太刀から伝わってくる力が樹の気力と体力を回復させている。


「――時の必然……」


 赤月の桃花からもたらされた言葉が樹の口から自然と零れていた。

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