地方の小さな町に次々と建てられる不思議な看板、そこに書かれているのはある少女の生きる姿だった。その看板を建てた犯人は……素晴らしく独創的な発想を短編の中に緻密に構築された作品で、「阿部さんとおぎちゃん」が看板の中で生きる姿を主人公の淡々とした語り口と看板に書かれた文言で幻想的に描かれる、不思議で幻想的な物語です。