第65話 働き方改革は中小企業に目を向けるべき

お盆休みで、個人営業のお店などはどんな業種も当たり前に休んでいる。

企業態の小売りやサービス業は、盆も正月も何もなく年中無休なのは仕方ないが、そこに働く人々、特に社員の負担が大きい。

大手の企業なら人材もある程度確保して月間のシフトをスライドさせて、交代で連休を取ったりも出来るだろうが、中小企業の場合は、現実的にお盆や正月だといって連休もとれない。

それどころか、パートやバイトが休む為に、社員がシフトの穴埋めに長時間労働や週に一度も休みが無かったりということが日常茶飯事。

パートやバイトの賃金も、土日祝日や夜間、繁忙期などに割増料金になれば、出勤してくれるだろうが、最低賃金や何年働いても1円も上がらない時間給なら、小売りやサービス業に勤めていても、自分のおかれている環境を認識して、シフトにも融通を効かせなくなる。だから、余計に人員の穴埋めが出来ない。

社員もチャンスがあれば、大手の同種同業に転職していまう。

社員もパートやバイトも働く環境について負のスパイラルの渦中に。

現場の人手不足は、現場だけでは解決できない。

本部なり経営者が、真剣に世の中のレベルと向き合い、改善してゆかねば、現場の店長なり営業所長なりが苦しむだけ。

世の中は休んでいるのなら、それにも対応できる仕組みをつくらねば、人なんてどんどん辞めてゆくし、働く人々も盲目じゃないから、このお店や企業でマトモに働く事に意義も感じなくなる。

働き方改革って大企業よりも、中小企業に目を向けるべきだろう。

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