時代遅れのお店の話

第2話 年末年始は10連勤

小売やサービス業は世の中が休みの時に働いて、世の中が働いている時に休む業界と言われがちだが、実際はそうではない。

世の中が休みの時に働いて、世の中が働いている時も働いている。

パートやバイトはそれぞれの事情があるから年末年始や他にも連休も取りやすいが正社員となると連休なんて病気で入院したときぐらいしか得られない。

特に中小企業の小売やサービス業は恒常的な人手不足。

年末年始でも、パートやバイトが休んでしまうと数少ない社員で回さねばならない。

300坪の売り場面積にたった二人で開店から閉店まで運営なんてざら。

一人が食事休憩に入ると300坪の売り場面積でワンオペ。

年末年始は10連勤。

でも、正月明けに連休なんか取れやしない。パートやバイトが復帰してきてもそれでも元々はギリギリのシフト編成。

社員は２連休が限界で、世の中がの年末年始のように5連休だの8連休だのは夢の話。

永遠に長時間労働で連休なしよ無限地獄よ。