白米戦隊炊飯ジャー(不評?)

 日曜の朝、たまたまテレビをつけたら、『白米戦隊炊飯ジャー、この後最終回!』と、どどーんと激しい音楽と共に流れていた。


「……変な名前の戦隊ものだよね」

「でも、結構面白いぞ?」


 隣にいた彼氏が、擁護するような言葉を発する。


「視聴率とかグッズの売り上げとか、結構いいらしいし」

「へー。変なタイトルだけじゃないんだ」


 おいおい、という顔をするが、そう思うんだから仕方ない。

 こんなの、ただの親父ギャグじゃないか。くだらない。


「こう言うの見てるとさ、ネタ切れって感じするよね。まあ、戦隊ものって何十年も続いてるから仕方ないんだろうけど」


 ネタ切れなら潔くやめればいいのに。

 まあ、売れるからやめられないのは、知ってるけど。

 世の中そんなもんだ。


「あのなぁ」


 彼氏はやっぱり呆れた顔をする。そして、ため息をひとつ。


「仮にも彼氏が主役を演じているものに、そんなぐだぐだ文句言うなよ」

「あはは」


 私は笑って誤魔化した。

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