自分エッセイ

楽人べりー

第1話 ロックオンばかりしてるけど実績0

 昔からなんだけど、興味の対象があるとそればっかりになる人生で過ごしてきた。

軽く触れるってのがまったくできなくて、ずーっとそればっかり80%ぐらいになる。今の趣味がほぼそれになってる。


 しばらくすると余力でできるようになると今度は大幅に手を抜くのだから出力30%ぐらいでこなして、それでいて顔は「マニアでござい」ってぶら下げているのだけど実質はなんもしてない。でもそれで平気で通してる。


 だから今私はある方面のマニアって事にしてるのだが、もうどちらも20年ぐらい何もしないで放置してるのが実際で、だから今は何のマニアでもなくて、とりあえずロックオンしたことを雑に消化してる。それもデータ集めとかしてないから本当に上っ面だけキープしてる。おそらく何も残らないし資料にもならないと思う。つくづくマニアには向いてない。


 昔からめんどくさがりで、しかも集めたものはとっちらかるし、少し本腰を入れて情報収集した方がいいかもしれないって5ミリぐらいは思っているんだけれど、私が好きでやっている私の好奇心を満たすだけの行動が、果たして後に役立つことはあるのだろうかって疑念もあるから、なかなかやる気が起きないでいる。


 同好の士はいないのかって、おそらくいるんだろうけどコミュニケーション能力が皆無なのと今携わっていることに関して語るだけの知識も言葉もないから共有できなくて途方に暮れている。もうちょっとしたらブログ主でも探すかになってる。ただ私自身の資質として、今やっていることに関するどうしても必要な基礎知識がなぜか持ち合わせていないので、傍から見たら「なんであいつはこのジャンルに首を突っ込めるんだ?」と思われること必至なんだろうな。不思議なんだよな。基本が欠けてる。スキーなら斜滑降もできないのにスキーやってる。野球ならキャッチボールができないのに野球やってる。アンバランスなんだ。そういう不器用な人なんだ。


 だから今日も誰も来ない荒れ野を一人で耕して、少し上手く行くと喜んでいるって事を嬉々としてやってる。たぶん私の後から来た人が、最新鋭の機械で猛スピードで土をほじくり返すことになるだろうなって気がしてる。そう、なんだか知らないけどいつもそうだった。こちらが手作業でちまちまやってると、後ろからやってきて猛スピードで追い越していく凄い人が必ず現れる。それを目の当たりにしてこっちも落ち込むんだけど、才能の違いだから仕方ないよね。

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