見えている世界は人それぞれ
黒豆
第1話
私はみんなが化け物のようにみえる。私からしたらみんな異常な人間だ。しかし私は熱い時寒いと言ったりするため、周りからは異常な人間だと言われる。しかし本質的にはどうなのだろうか。本当の世界の天秤にかけた時結果は一目瞭然なのだ。
例えるとみんなは安全な地面に足をつけて立っている。しかし私は灼熱の鉄板だ。当然立つこともままならない。そんな苦しい状況の中で私は熱いとは言えない。熱いと感じたら死んでしまうくらいに熱い。だから寒いと言うのだ。寒いと感じるために、私を私で殺さないために寒いと言うのだ。周りの人からすればそれは異常なのだ。しかし常に彼らは安定で安心な地面に足をつけている。その地面がもしくずれても果たして同じことを言えるのだろうか。つまりその心の中にある見えない基盤みたいなものがあるのとないのでは当然世界の見え方は異なる。しかし彼らはきっと知っているはずだ。それが灼熱の鉄板で、立つことも、動くこともできない程苦しい状況であることに。しかし助けない。見て見ぬふりをしあまつさえ嘲笑う。それのどこに人間味があるのだろうか。
常に我々は考えなければならない。この世界と別の世界にあるその奥に潜む怪物達の正体のことを。
見えている世界は人それぞれ 黒豆 @96001202
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。見えている世界は人それぞれの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます