『��不明』

言葉っていうのは、人間がコミュニケーションをとる上で使うものの1つである。


だが言葉を使わなくても手話、アイコンタクト、筆談等、コミュニケーションツールは他にもある。だから必要不可欠とは言わない。


そんな言葉を使う始まりの大抵は家族とのコミュニケーションから。人は、家族とのコミュニケーションを交わして、その土台から交流の基礎を学ぶ。


ここで1つ、この話を執筆するほんの5分前に母親に言われた一言について論じよう。とある話で、強めの口調になってしまった執筆者は、口喧嘩と思われたのだろう


「なんでそういう言い方しかできないの」


……(あなたが常日頃使ってきた言葉がそういう言い方だったからでしょう)


不思議と苛立ちは直ぐに消えて、考えることが出来た。話の状況整理、問題の解決策…言葉の使い方…。


言葉って本当に凄いと思う。延々と綴ってもたったの一言でも、言葉の加減によって幸不幸を左右できる。なんて自由で、なんて身近にあって、そしてなんて、『こんなにも残酷なのだろう』と。


ペンの使い方は書くこと、電球の使い方は明るくすること、スプーンの使い方は、何かをすくうこと。言葉はコミュニケーションツールの1つ。なるほど、至極真っ当な形であり定石である。


だがそれ1つで済まないのがこの世界。

ペン?人を刺すのにも十分な殺傷能力をもつ。

電球?感電死させるのにうってつけな手っ取り早い道具じゃないか。

スプーン?誰が食べる為だけに使うと言った。


言葉が命すら動かせても

おかしくないだろう?



言葉を教えてくれる人は、果たして正しい使い方を教えているのかを今1度考えるべきと思う。

親だから正しい、あなたより多く生きている、経験も豊富。そんな言葉、結局は

『あなたより正しい』と御託を並べて、確証もないプライド引っ提げて高々と掲げている

出版元不明の教科書に過ぎない。信用も何もあったものではないだろう。




経験だけで全てが語れたら、この世界、今ほど息苦しくなんてない

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