この兄妹は血の繋がりはない~二人の運命~

一ノ瀬 彩音

第1話 恋愛する二人

初めまして、私には2つ年上の兄様が居るのですけれど、

その兄様とは血が繋がっていないので恋愛しようと思えば、

出来るのですけれど、それが怖いというのもあります。


血が繋がっていないとしても兄妹は兄妹なのであんまり

そういう事をしたくないって言うのが本音です。


恋愛してしまうと後戻りできなくて大変な騒ぎになりそうな

感じがするので致しません。


私のお名前は一ノ瀬彩夢イチノセアヤメ

年齢22歳、職業OLです。


兄様のお名前が一ノ瀬海斗イチノセカイト

年齢24歳、職業サラリーマンです。


私と海斗兄様は今日お仕事がお休みで二人とも家に居るのですけれど、

特にこれといってする事がございません。


私的にはこれからどうしようかなって考えているのですけど、あんまり

思い付かないので考えないようにします。


そんな事を考えていると、私のお部屋のドアがノックされるのです。


私はドアの方まで歩いて行き、ドアを開けると、そこには海斗兄様が

立っていたので私は声をかける事に致します。


「海斗兄様、どうしたの?」


「彩夢に用があって来たんだが、今、大丈夫か?」


「ええっ、大丈夫だけど、何なの?」


「立ち話も何だし、お部屋の中へ入ってもいいか?」


「うん、いいよ」


私と海斗兄様は私のお部屋の中へ入ると、私はドアを閉めて海斗兄様の

元へ行くと、海斗兄様がこう言ってくるのです。


「彩夢は彼氏はいるのか?」


「彼氏? そんなのいるわけないじゃない」


「そうか、彼氏はいないのか」


「う、うん」


「彼氏は作らないのか?」


「今は彼氏作る気ないよ」


「そうか、勿体ないな」


「どうして?」


「彩夢は可愛いし、しっかりとしているからモテそうな気がしてな」


「私なんてモテないよ」


「彩夢がそういうのならそうなんだろうな」


海斗兄様はどうして私の事を色々と聞いてくるのかは知りませんけど、

私にはよくわからないという感じです。


「彩夢…………大好きだ…………」


「海斗兄様?」


そうしているといきなり海斗兄様は私の事をベッドの上に押し倒して、

私はどうなってしまうのかとドキドキしていると、海斗兄様は私に

キスしてくるのでした。


「海斗兄様…………」


「彩夢、本当に大好きだ」


海斗兄様は私に何度も何度もキスしてくると私は嬉しくて涙が止まらなくて

どうしようもありません。


「彩夢、泣いてどうしているんだ?」


「ごめんなさい、嬉しくてついね」


「嬉し泣きか」


「う、うん」


「だってね、こうやって海斗兄様とキス出来るなんて思ってもなかったしね」


「何だ、キスの事か」


「今のキスは私にとっては初めてだったのよ」


「そうだったのか」


「うん」


「彩夢の初めてのキスを俺が奪ったという事になるな」


「そういう事になるね」


その後も私と海斗兄様は何度もキスしているのでした。


それからというもの、私と海斗兄様は血が繋がっていないにしても兄妹なので

親にバレてしまうといけないのでバレないように恋愛しているのです。


バレないように恋愛するというのはスリルがありまして、とても刺激的な

感じがして楽しいです。


海斗兄様とはごく普通にデートしたり、一緒に寝たりと恋人らしい事を

満喫して過ごしている日々です。


それから月日が流れて私と海斗兄様というと、以前に比べて恋人関係という

よりもそれ以上の関係になりそうな感じではありますけれど、その一線

だけは超えないように気をつけているのです。


それを超えてしまうと結婚という事になりますのでまだ早いし、もう少しだけ

恋人関係でいたいという事もあります。


結局、私と海斗兄様は恋愛しているけれど、とても楽しい日々を過ごしているので

問題ないかなって思います。


海斗兄様と一緒に居る事で私は本当に幸せ者です。

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この兄妹は血の繋がりはない~二人の運命~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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