笑えない

心を怪我しちゃったから

笑い方を忘れていた


別に楽しくない訳じゃない

ただ笑い方を忘れたんだ


何処からか誰かの

笑い声が聞こえている


随分と楽しそうに

笑うじゃない


心を怪我しないように

気をつけてね


記憶を遡ってみるけど

笑い方を思い出せない


脇の下をくすぐられたって

お笑いのライブを観たって

心が揺り動かされない


ああこれは重症だ

酷い怪我なんだ


もうあなたのハグじゃなきゃ

治せないよ


だから私の元へ来て

私を抱き締めて

私の心を揺り動かして


そしたら明日には笑えているわ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る